おふたりさまのアーリーリタイア

DINKs(夫正社員+妻派遣)夫婦が、経済的に安定してアーリーリタイアを目指します。

【今週の重要指標と騰落率】2024年4月1日から4月5日|米国年内3回の利下げは懐疑的

重要指標と騰落率

今週の重要指標と騰落率についてまとめました。

スポット購入の参考になれば幸いです。

チャートはすべてTradingviewを使用しています。

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騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください

 

 

各国政策金利まとめ

主要各国政策金利

主要各国政策金利

現在の主要政策金利をまとめます。

※数値は、前回、予想、結果の順

3月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月30~1日)

3月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回4月11日)

3月 日銀政策金利 -0.1% 0.1% 0.1% (次回4月25~26日)

3月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回5月9日)

3月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回5月7日)

2月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月10日)

3月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回4月10日)

3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)

FOMC2024年3月のドットチャートと利上げ見通し

FOMC3月のドットチャートと利上げ見通し

ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。

2024年3月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。

  • 2024年の利下げ回数の見込みは前回と同じ3回
    (9人が3回の利下げ、9人が2回の利下げ予想)
  • 2025年末時点の金利水準の中央値は3.9%(前回は3.6%)
  • 2026年末時点の金利水準の中央値は3.1%(前回は2.9%)
  • 長期(中立金利)も2.5%から2.6%に上昇
  • 全体的に前回12月の見通しよりはタカ派

次回FOMCは4月30~1日です。

CMEのFedWatchでは、次回FOMC25ベーシスポイントの利下げ予想は6.7%、据え置きが93.3%になっています。

2024年の利下げは3回織り込まれています。

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利下げ観測は7月に後退

今週の重要指標とイベント

ISM(非)製造業景気指数

ISM(非)製造業景気指数

ISM(非)製造業景気指数とは、ISM(Institute for Supply Management)が公表しているアメリカの景況感を示す指標。
数値が50を上回れば景気拡大50を下回れば景気後退と判断される。
製造業は翌月第1営業日、非製造業は第3営業日に発表される。

ISM(非)製造業景気指数

※製造業が50を割ったときの背景色をグレーにしています。

※数値は、前回、予想、結果の順

4月 ISM製造業景気指数 47.8 48.5 50.3

4月 ISM非製造業景気指数 52.6 52.8 51.4

  • ISM製造業は前回・予想より上振れ
    景気拡大を示す50を1年半ぶりに上回った
  • ISM非製造業は前回・予想より下振れ、低下は2ヵ月連続

ISM製造業の結果で金利は急上昇でした。

米雇用統計

失業率

失業率は、労働人口に占める失業者の割合を示す。

毎月第1金曜日に発表される雇用統計の指標の一つ。

★予想より高い→米ドルの売り材料、予想より低い→米ドルの買い材料

非農業部門雇用者数

非農業部門雇用者数は、農業を除く分野で働く雇用者数。

毎月第1金曜日に発表される雇用統計の指標の一つ。

★予想より高い→米ドルの買い材料、予想より低い→米ドルの売り材料

米雇用統計

※数値は、前回、予想、結果の順

3月 失業率 3.9% 3.9% 3.8%

3月 非農業部門雇用者数[前月比] 27.5万人 20.1万人 30.3万人

3月 平均時給[前年比] 4.3% 4.1% 4.1%

3月 平均時給[前月比] 0.1% 0.3% 0.3%

  • 失業率は前回・市場予想を下回る
  • 非農業部門雇用者数は前回・市場予想を大幅に上回る
  • 平均時給は前年比・前月比とも市場予想通り

3月の雇用統計はいい結果でした。

利下げを急ぐ必要がなくなりました。

雇用統計を受け利下げ観測が後退しました。

 

 

今週の主要株価指数の騰落率

日本の株式指数

【NI225】日経225

【NI225】日経225: -3.41%
TOPIXTOPIX指数: -2.38%
MOSマザーズ指数: -7.42%

全指数陰線です。日経の下落率は3.41%になりました。

マザーズは7.42%の下落率で、大陰線ですね。

アメリカの株価指数

【DJI】ダウ指数: -2.27%
【SPX】S&P500指数: -0.95%
【NDX】ナスダック100指数: -0.80%

米国の指数は全指数陰線。

週間で見るとそこまでの下落ではないです。

昨年の10月から上昇続けていた相場は一旦調整に入るでしょうか。

先進国の株価指数

【UKX】イギリスFTSE100指数 : -0.52%
DAX】ドイツDAX指数: -1.72%
【PX1】フランスCAC40指数:
 -1.76%

★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -0.93% 

ドイツは今週も史上最高値更新です。

新興国株価指数

インドSENSEX

【HSI】香港ハンセン指数: -1.32%
【TAIEX】台湾加権指数: 0.21%
【SENSEX】インドSENSEX: 0.81%

★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 0.84%

台湾は今週も史上最高値を更新しました。

インドも史上最高値更新(↑チャート)。

新興国は台湾とインドが堅調です。

ドル円

米ドル円

今週の終値:151.607円
直近の高値:2022年10月17日の週の151.944
直近の安値:2023年1月16日の週の127.215

ドル円は今週は陽線。

完全に上値抵抗線レジスタンスライン)の151.994円で抑えられています。

チャートは強気の三角持ち合いなので、152円上抜けしてもおかしくありません。

しかしこの雇用統計でも抜けられませんでしたね。

ショートポジションも溜まってそうだし、上抜けしたら跳ねそうです。

ユーロドルも三角持ち合いです。一瞬下にぬけたかと思いましたが、週足では下髭でした。

円インデックスは弱気の三角持ち合いで耐えてます。

rakkosan777.hatenablog.com

 

 

その他指数の動向

VIX指数など

VIX恐怖指数)は16.02。15以下が続いていましたが、ちょっと上昇しましたね。

需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数142.64

CNNの「Fear & Greed index」は61。GREED(強気)です。

Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。

債券利回り

債券利回り

現在の米国債イールドカーブは下記の通り。逆イールドです。

3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>10年債利回り>5年債利回り

米国の金利は上昇。

日本の金利も上昇。

コモディティ(商品)

エネルギー

WTI原油

WTI原油は上昇基調(↑チャート)。原油があがるとインフレが心配になります。

  • 23年11月3日 中国の景気見通しに不透明感が広る。中東情勢の緊迫化への懸念が幾分和らぐ→下落
  • 23年11月30日 OPECプラスは追加減産で合意したが、実行されるか市場は懐疑的
    アンゴラは減産を拒否)
  • 24年1月8日 サウジアラビアは、アジア向け原油価格を大幅に引き下げる
  • 24年4月5日 イスラエルがイランなどに対する軍事行動の強化を示唆→中東で紛争が拡大し原油供給に影響が広がるとの懸念が強まる

天然ガス先物も10月を天井に最近は下落してます。

貴金属など

ゴールド(金CFD)

ゴールド(金CFD)は高値を更新しました。大陽線(↑チャート)。

中東緊迫化で拍車がかかったのでしょうか、急騰してます。

景気の先行指標のも上昇してきました。

プラチナはトレンドなしのヨコヨコ。

 

CRB指数(国際商品先物指数)は緩やかな上昇基調ですね。

まとめ|為替は膠着

オープンポジション

ドル円面白いくらい動きませんが、有利なのはロング。

オアンダオープンポジションを確認すると、含み損のあるショートが多くなっています。

ショート持ちは、マイナススワップもきついんじゃないでしょうか。

 

一方オープンオーダーを確認すると、152円の買い逆指値注文が溜まっています。

損切注文が多いと思うので、152円を上抜けると多数のショートポジションが損切決済されて、価格が跳ねそうです。

抜けた後に順張りで入る人もいるでしょうね。

152円抜けた後の動きと、為替介入がどの水準で入るか注視したいと思います(笑)

 

そしてコモディティ上昇で豪ドルがアツイ。

中国が景気回復すればまだいけそう。豪ドル円100円再トライ!

 

 

【家計簿公開】2024年2月|まとめ買いなし

DINKs夫婦の家計簿を公開します。

※給与明細が揃うのが翌月末になるため、1か月ほど公開が遅れます。

 

 

今月の収入:387,000円

二人ともフルタイム、夫は正社員、妻は派遣です。

(※収入は四捨五入しています)

:215,000円
:172,000円

夫は残業あり、私はほとんど残業なしです。

支出について

支出の分類

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我が家では支出を下記のように分類しています

基礎生活費①(月予算15万)

月々、ほぼ固定でかかる支出です。

楽天スーパーセールなどでまとめ買いする食費もあるので、若干変動します。

家賃、光熱費、通信費、食費、日用品です。

2023年までは月予算13万円でしたが、15万円に増額しました。

基礎生活費②(年予算60万)

年間でかかる支出です。毎月固定で使うわけではないものをこちらに入れています。

交通費、医療費、被服、美容院、まとめ買いするサプリや健康関係のものなど。

ふるさと納税は税金としてこちらに入れています。

2023年までは年予算50万円でしたが、60万円に増額しました。

ゆとり費(年予算30万)

人生を豊かにする支出。削ろうと思えば削れるものです。

家具、家電、雑貨、娯楽(本、施設使用料)などです。

外食やカフェ代は、食費とは別にしています。

また突発的にかかる冠婚葬祭もこちら。

個人的な趣味のお金はそれぞれ結婚前の貯金を使っているので、家計の支出は少ないです。

貯蓄は投資信託と現金預金

投資信託は、支出ではなく貯蓄に入れています。

消費するわけではないし、貯めていくものなので…

2024年からの新NISAで、夫婦月40万円積み立てています。

また私のiDeCoで2.3万円、夫の確定拠出年金のマッチング拠出で1万円積み立てています。

ルールが発動すれば、スポット購入もしています。

今月の支出の内訳と貯蓄

今月の支出の内訳

支出合計:150,969円

基礎生活費①:118,976円

食費の安さに、記入漏れかと疑いましたが…

お買い物マラソン楽天スーパーセールに参加しなければこんなに安いようです。

2月に楽天で買った食品はナッツのみです。

 

過去2年と現在の光熱費(電気とガス)の比較をします。

2024年は黄色です。まずは電気代。

電気代

今月の電気代は7213円でした。

去年、一昨年より安かったです。

 

続いてガス代です。

ガス代

今月のガス代は6325円でした。

一昨年と同じくらいでした。去年は9000円だったのでかなり安かったです。

基礎生活費②:27,993円

竹レーヨンを追加購入。

竹繊維は静電気が非常に少ないのでお肌に優しいです。

 

iherbでサプリ購入。

オメガ3、プロバイオティクス、ビタミンCなど。

亜鉛のサプリがきれそうだったので購入。いつも買ってた亜鉛が品切れ。。

 

しばらくはサプリ買わなくても大丈夫そうかな。

ゆとり費:4,000円

ゆとり費は夫の交際費(飲み会)のみです。

貯蓄合計(収入ー支出):236,000円

貯蓄率

貯蓄率は61.0%でした。

60%超えは上出来です。

 

貯蓄率の計算式

貯蓄率=貯蓄額÷可処分所得(収入)×100

投資信託:432,829円

2024年から基本的に収入以上に積み立てることになります。

現金預金がかなりのペースで減っていく予定です。

まとめ

久しぶりの支出15万円です。

一人暮らし時代のような支出だ。。

食費もまとめ買いがあるかどうかで波があるので、次回から食費と日用品を②基礎生活費の方に移そうかと思います。

 

 

口先介入の警戒レベルまとめ|2022年9月22日の為替介入までの発言とドル円レート

【為替介入】口先介入の警戒レベルまとめとドル円のボラティリティ

口先介入の警戒レベルと発言例をまとめました。

また2022年9月22日の24年ぶりの円買い・ドル売りの為替介入に至るまでの口先介入の流れをドル円レートとともにまとめました。

この記事でわかること
●口先介入の警戒レベルと発言例
●2022年9月22日の為替介入に至るまでの口先介入
●口先介入された日のドル円レート(高値)

 

 

口先介入の警戒レベルと実行までのまとめ

過去の発言から口先介入の警戒のレベルを5段階でまとめました。

レベル 発言内容と特徴 重要ワード
1 「コメントしない」がコメント コメントしない
2

注視のみ。事実・理想を述べるに留まる

望ましい」、「注視
3

急速な変動を緊張感を持って懸念し始める

急速な変動」、「行き過ぎ」、「緊張感
4 投機的な動きをけん制し、適切な措置(為替介入)を仄めかす 投機的」、「適切な措置
5 断固たる措置(為替介入)がいつでもできることを示す 断固たる措置」、「海外
準備1 3者会合を開催
準備2 レートチェックを実施
実行 為替介入を実施

レベル1:「コメントしない」がコメント

レベル1発言例
  • 相場についてはコメントしない
  • 市場動向に一喜一憂しない
  • 円安(円高)にはいい面もある
  • 円安(円高)は海外要因による

為替相場について多くは語りません。

コメントしない」、「コメントを控える」と積極的に為替相場については語りません。

いい円安(円高)、悪い円安(円高)などと言っている段階です。

聞かれたから答えただけ、という感じです。

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気にしてないレベル

レベル2:注視のみ。事実・理想を述べるに留まる

レベル2発言例
  • 為替相場は安定的に推移するのが望ましい
  • 為替相場はファンダメンタルズを反映するのが望ましい
  • 市場の動向を注視していく
  • 円安(円高)は一方向に偏っている
  • 悪い円安にならないように注視する

語るのはまずは為替相場を「注視している」こと。

気にはしているよ、というメッセージを伝えます。

「円安(円高)は一方向に偏っている」といった現在の状況のみ。

ファンダメンタルズについては、「為替相場はファンダメンタルズを反映するのが望ましい」という理想を語るのみです。

だからどうするというわけではありません。

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とりあえず注視するだけ

レベル3:急速な変動を緊張感を持って懸念し始める

レベル3発言例
  • 急速な変動は望ましくない
  • 緊張感(警戒感)を持って市場を注視する
  • 為替相場の動きは明らかに行き過ぎている
  • ファンダメンタルズを反映してない(乖離している)
  • ファンダメンタルズで説明できない
  • 行き過ぎた変動は好ましくない

レベル3になると、緊張感がでてきます。

行き過ぎ」、「急速」といった急速な為替変動に懸念を示し出します。

「望ましくない」、「反映していない」、「好ましくない」と否定的な語尾が多いですね。

またファンダメンタルズについても、「ファンダメンタルズに沿っていない」と、否定的な言葉で非難します。

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為替相場に不満があることを表明

レベル4:投機的な動きをけん制し、適切な措置(為替介入)を仄めかす

レベル4発言例
  • 投機的な動きは容認できない
  • 必要であれば適切な措置(対応)を講じる
  • しかるべき措置を取る

レベル4では、為替介入を仄めかします。

為替介入のことを「適切な措置」といった表現をします。

急速な為替変動を「投機的」なものとして非難します。

ここまでくると投資家としても為替介入を意識せざる負えません。

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調子にのってると為替介入するよ?

レベル5:断固たる措置(為替介入)がいつでもできることを示す

レベル5発言例
  • 投機的な相場の動きには断固たる措置をとる
  • 行き過ぎた動きにはあらゆる措置を排除しない
  • 緊張感を持って監視しあらゆる手段(オプション)を排除しない
  • 海外当局とも緊密に連絡を取っている
  • (為替介入を)スタンバイしている

レベル5では、更に強く為替介入を意識させてきます。

為替介入のことを「断固たる措置」と強い表現をします。

レベル4と同じ為替介入ですが、言い方を変えてくるのが面白いですね。

海外をにおわせることで、為替介入の理解が得られていることも仄めかします。

ここまでくるといつ為替介入があってもおかしくありません。

驚いているアイコン


今すぐ逃げて!

準備1:3者会合を開催

3者会合(国際金融資本市場に係る情報交換会合)とは、「財務省」、「金融庁」、「日本銀行」の幹部で開催され、市場の動向などについて意見交換されます。

3者会合の後に必ず為替介入があるわけではありませんが、市場への強いけん制になります。

2022年3月10日と6月10日に3者会合が開催されましたが、その後レートチェックや為替介入はありませんでした。

準備2:レートチェック

レートチェックとは、日銀が金融機関に為替相場の水準を尋ねることです。

一般的に為替の実弾介入の直前の段階で行われます。

レートチェックがあったからといって、必ず為替介入が行われるわけではありません。

3者会合からレートチェックまで

2022年9月8日(木) 3者会合

2022年9月14日(水) 日銀がレートチェックを実施(午後13時30分ごろ)

2022年9月22日(木) 円買い・ドル売りの為替介入

 

 

 

24年ぶり為替介入に至るまでの口先介入まとめ

2022年9月22日の金融政策決定会合後、24年ぶりの円買い為替介入がおこなわれました。

そこに至るまでの口先介入をまとめました。ドル円レートは、その日の高値です。

レベルは私の独断で決めております。

日付 ドル円 コメント レベル
3月10日 116.20 3者会合 準備1
3月29日 124.30 鈴木財務相為替相場についてのコメントは控える」 「いずれにしても、いわゆる悪い円安にならないようにしっかりとした注視 1-2
4月12日 125.75 鈴木財務相「特に急激に変動することは望ましくない」、「最近の円安の進行を含め、為替市場の動向や日本経済への影響を緊張感を持って注視する」 3
4月15日 126.68 鈴木財務相「原材料を価格に十分転嫁できないとか、あるいは買う方も賃金がそれの伸びを大きく上回るような、補うようなところに伸びていない環境。そういうことについては悪い円安といえるのではないか」 1
4月18日 126.99 黒田総裁「最近の円安はかなり急速 3
4月19日 128.94 鈴木財務相「いろいろ影響もあるのでコメントは控えたい」 「為替市場の動向や経済に対する影響を緊張感を持って注視している」 3
6月10日 134.48 3者会合 準備1
3者会合後の声明文「最近の為替市場では急速な円安進行が見られ憂慮している」、「必要な場合には適切な対応を取る」、「為替相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要であり急速な変動は望ましくない」 4
7月15日 139.12 鈴木財務相「投機的な動きも背景に急速な円安の進行が見られ憂慮している」「必要な場合は適切な対応を取りたい」 4
9月6日 143.05 鈴木財務相「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿って安定的に推移することが重要」 「急速な変動は望ましくない」、「最近の為替相場は、その変動が大きくなっているという気がする」 3
9月7日 144.99 鈴木俊一財務相「円安に一方的に振れていることを憂慮している」 3
9月8日 144.56 3者会合 準備1
神田財務官「明らかに過度な変動だ」(2日で5円下落)、 「ファンダメンタルズだけでは正当化できない」、 「動きが継続すれば、あらゆる措置を排除せず、為替市場において必要な対応を取る準備がある」 5
9月9日 144.11 鈴木財務相「ファンダメンタルズに沿った安定的な推移からかけ離れている」 3
9月14日 144.96 神田財務官「緊張感を持って監視し、あらゆるオプションを排除しない 5
鈴木財務相あらゆる手段を排除せずに対応していかなければいけない」 手段に為替介入を含むかどうか→「あらゆる手段であり、そう考えていい」 5
日銀がレートチェックを実施(午後13時30分ごろ) 準備2
9月16日 143.69 鈴木財務相「投機的な動きを背景に急速で一方的な動きが見られ、過度な変動を憂慮している。継続する場合にはあらゆる措置を排除することなく、為替市場で必要な措置をとる」 5
9月22日 145.90 13:30 神田財務官「(為替介入は)まだしていないが、いつでもできる。スタンバイの状態だ」 5
円買い・ドル売りの為替介入 実行
9月22日 145.90 17:14 神田財務官「投機的な動きも背景に急速で一方的な動きがみられております。政府としてこうした過度の変動を憂慮しており、先ほど『断固たる措置』に踏み切った」 5

徐々にレベルが上がっているのが面白いですね。

9月8日の3者会合の後から本気度を感じます。

為替介入とドル円チャート

為替介入を実施するに至る過度なボラティリティとは

さて、2022年9月22日の為替介入は、過度なボラティリティを抑制するためのものです。(Bloombergより)

  鈴木氏は為替市場の動向を高い緊張感を持って注視しているとし、「どこかの水準を超えたというのではなくて、ボラティリティーに注目している」とも語った。

 

どうやら為替介入は水準ではなく過度なボラティリティを抑制するために行うらしいです。

ではどれくらい相場が動いたら為替介入が行われるのでしょうか?

テクニカル分析から私なりに考えてみました。

ボラリティティを測る指標であるATRとHVで考える

ボラティリティで真っ先に浮かんだのが、ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)です。資金管理をする際に使用するのに、有名な指標の一つです。

ATRとは、Average True Rangeの略で直訳すると真の値幅のことです。

マーケットのボラティリティを測る指標です。

ATRの計算方法

下記3通りの方法で変動幅を算出し、その中で最大となる値(絶対値)をその日の値とする。期間は14日が一般的

  • 当日の高値 – 当日の安値
  • 当日の高値 – 前日の終値
  • 当日の安値 – 前日の終値

もうひとつボラティリティで浮かんだ指標は、HV(ヒストリカルボラティリティです。

直訳すると、歴史的変動率という意味で、過去の値動きをベースに計算した価格変動率です。

ATRは「当日における最大の値動きを基準」として算出されますが、HVは「過去レートの終値の前日比」を元に計算します。

HVの計算式は割愛します。(正直あまり使ってないので分かりません(笑))

期間は20日が使われることが多いということで、20日でチャートに表示してみます。

 

下のチャートは2022年のドル円の推移です。

1段目がドル円の日足チャート。

2段目はATR(期間1日)で1日の最大の変動幅を表示しています。

その日のローソク足が陽線であれば赤、陰線であれば青にしました。

3段目はATR(期間14日)です。過去14日間の平均がATRの値です。

4段目はHV(期間20日です。

2022年のドル円日足チャート

 

 

2022年3月の口先介入

2022年3月28日、1日の値幅が3円を超え口先介入が始まりました。

(急速な円安で記者に聞かれるので当然と言えますが(;^_^A)

レベル1「コメントを控える」からレベル3「急速」といった口先介入が繰り返されます。

この日からATR(14)とHVも急速に上昇しています。

4月20日には陰線をつけ、ドル円チャートはヨコヨコから下落に向かい口先介入が収まりました。

2022年6月の口先介入

6月に入ってからドル円は再び上昇を始めます。

1日の値幅は1円以上が頻繁になり、2円に近づくこともありました。

6日連続の陽線が続いています。

7月14日にドル円は一旦天井を付けました。

7月15日に神田財務官の「投機的な動き」「必要な場合は適切な対応」といったレベル4相当の口先介入で下落に向かいます。

その後はペロシショックもあり、円高方向に動いたため口先介入は9月あたりまでなかったようです。

2022年9月の口先介入

始まりは9月6日の豪政策政策金利の発表です。この日の値幅は2.8円を超えました。

レベル3から5の強い口先介入が続きます。

9月14日には日銀がレートチェックを行い、そして22日に円買い・ドル売りの実弾介入が行われました。

まとめ

2022年9月22日の為替介入に至るまで、実に様々な口先介入と、3回の3者会合、そして1回のレートチェックがありました。

FXをしている方は、口先介入レベルを把握しておくことと、過去の為替介入までの流れを知っておくことも大事ですね。

レベル5の「断固たる措置」が頻繁に発言される頃はFXを触らないほうが得策だと思います。

順張りも為替介入待ちの逆張りも大けがのもとなので、介入警戒感のあるときはノーポジで高みの見物といきたいところです。