今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
3月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月30~1日)
3月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回4月11日)
3月 日銀政策金利 -0.1% 0.1% 0.1% (次回4月25~26日)
3月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回5月9日)
3月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回5月7日)
2月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月10日)
3月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回4月10日)
3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)
オーストラリア準備銀行は19日、政策金利を市場予想通り4.35%に据え置きました。
据え置きは3会合連続です。
日本銀行は19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を決定しました。
マイナス0.1%としていた政策金利を0〜0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げました。(ゼロ金利)
また長短金利操作(YCC、イールドカーブ・コントロール)の撤廃、上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れ終了も決ました。
今回の金融政策決定会合については、下記の記事にまとめました。
アメリカのFRBは、20日のFOMCで政策金利を5.5%に据え置くことを決定しました。
据え置きは5会合連続です。
パウエル議長の記者会見
- バランスシートについては縮小ペースを「かなり早期」に減速させるのが適切だろうと述べた
- 物価上昇ペースの鈍化は「時として起伏の多い道」を進むという認識を変えるものではないと指摘
- 「起伏の多い道のりになる」「われわれは一貫してそう述べてきた。今はでこぼこ(bumpy)道を通過中だ」
スイス国立銀行は21日、政策金利を0.25%引き下げ、1.50%としました。
主要中銀として初めて利下げに踏み切り、サプライズ利下げとなりました。
- 「過去2年半のインフレとの闘いが効果的であったため、今回の金融緩和が可能になった」
スイスのインフレ率は2月に1.2%まで低下しています。
イングランド銀行は21日、政策金利を5.25%で据え置くことを決定しました。
据え置きは5会合連続です。
イギリスの2月の消費者物価指数は3.4%の上昇で、目標の2%を上回っています。
- 「金融の引き締めを十分な期間続ける必要がある」
FOMC2024年3月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
2024年3月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。
- 2024年の利下げ回数の見込みは前回と同じ3回
(9人が3回の利下げ、9人が2回の利下げ予想) - 2025年末時点の金利水準の中央値は3.9%(前回は3.6%)
- 2026年末時点の金利水準の中央値は3.1%(前回は2.9%)
- 長期(中立金利)も2.5%から2.6%に上昇
- 全体的に前回12月の見通しよりはタカ派
次回FOMCは4月30~1日です。
CMEのFedWatchでは、次回FOMCで25ベーシスポイントの利下げ予想は12.3%、据え置きが87.7%になっています。
2024年の利下げは3回織り込まれています。
利下げ観測は6月になってます
今週の重要指標とイベント
米PMI(購買担当者指数)
PMI(購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者へのアンケート結果をもとに景況感を指数化した指標。
数値が50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気後退と判断される。
製造業PMIはGDPより2ヵ月先行しているため、マーケットで注目される。
※数値は、前回、予想、結果の順。
- 3月 製造業PMI 52.5 51.8 52.5
- 3月 非製造業(サービス業)PMI 52.3 52.1 51.7
- 3月 総合(コンポジット)PMI 52.5 52.2 52.2
- 製造業PMIは市場予想を上回る52.5
3ヵ月連続で50を上回る。 - 雇用の指数は8カ月ぶり高水準。
- 総合PMIは、販売価格指数がほぼ1年ぶり高水準に上昇
強い結果でした。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
全指数陽線です。金融政策決定会合を通過して、しっかり上昇しました。
日経225は先週は窓を開けて下落しましたが、今週は窓を閉めて倍返しの上昇でした。(↑チャート)
TOPIXも5%以上の上昇率、日経平均とTOPIXは史上最高値更新です。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 2.29%
【NDX】ナスダック100指数: 2.98%
米国の指数は全指数陽線。
3指数史上最高値更新。ナスダック100は3%近い上昇。(↑チャート)
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: 1.50%
【PX1】フランスCAC40指数: -0.15%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: 1.91%
ドイツが今週も史上最高値更新です。
イギリスはヨコヨコですが、今週は大陽線です。
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数: 2.77%
【SENSEX】インドSENSEX: 0.26%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 0.02%
台湾は今週も史上最高値を更新しました。
為替
米ドル円
ドル円は今週は陰線。約2.4円上昇しました。
上値抵抗線(レジスタンスライン)の151.994円に迫っています。
強気の三角持ち合い。まさか、152円上抜けするのでしょうか?
ユーロドルも三角持ち合いですね。
ドルインデックスは陽線、ユーロと円は陰線でした。
円インデックスは弱気の三角持ち合い。。
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その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は13.05。15以下が続きます。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は155.84。
CNNの「Fear & Greed index」は72。GREED(強気)です。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
債券利回り
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>10年債利回り>5年債利回り
米国の金利は今週は下落。
日本の金利は短期は上昇。
コモディティ(商品)
エネルギー
- 11月3日 中国の景気見通しに不透明感が広る。中東情勢の緊迫化への懸念が幾分和らぐ→下落
- 11月30日 OPECプラスは追加減産で合意したが、実行されるか市場は懐疑的
(アンゴラは減産を拒否) - 24年1月8日 サウジアラビアは、アジア向け原油価格を大幅に引き下げる
天然ガス先物も10月を天井に最近は下落してます。2月も暖冬で需要が減りそうです。
貴金属など
ゴールド(金CFD)は3月1週目に高値を更新しました。今週は上髭の長い陽線。
景気の先行指標の銅は年始を天井にゆるやかに下落中でトレンドはなし。
先週は大陽線、11カ月ぶりの高水準でしたが、今週は半値戻しの陰線。
プラチナはトレンドなしのヨコヨコ。
CRB指数(国際商品先物指数)はヨコヨコですが、緩やかな上昇基調ですね。
仮想通貨
ビットコイン/ドルは堅調ですが、今週は陰線。
- 8月18日 イーロン・マスク氏のスペースX社が、ビットコインを全額売却したとの報道がウォール・ストリート・ジャーナルから出てから下落傾向。
- 10月25日 米当局によるビットコイン現物のETFの承認を見込んだ思惑買い続く
- 24年1月10日 アメリカの証券取引委員会は、ビットコインの現物に連動するETF11本を承認したと発表
まとめ|介入警戒
かなり円安になっているので、ちらほら口先介入が聞こえるようになりましたね。
口先介入レベルは、レベル1~3です。
今回の日銀政策決定会合のリークを見ていて、政府は円高に振れて欲しくないんだなと感じました。
事前に漏らして利上げを織り込ませたことで、ほとんど円高になりませんでしたから。
ガツンと円高にしたいのなら、サプライズ利上げにすればよかったのだから。
だからか口先介入も大したレベルでなく、まったくやる気が感じられません。
なんだかんだ、やっぱり円安が国益だと思っているのですね。
そして豪ドルは、豪州の雇用統計で失業率・新規雇用が市場予想より大幅に強い結果になりました。
豪ドル円は一時100円を突破しました。
今週は長い上髭となって98円台に沈んでしまいましたが、もうちょっと頑張ってほしいところです。(塩漬けの豪ドル円ロング持ち)