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【為替介入】金融緩和の継続を確認した後のドル売り・円買い単独介入の大ショック!|1998年の為替介入を振り返る

為替介入実施

9月22日の金融政策決定会合後、おそらく17時に24年ぶりの円買い為替介入がおこなわれました。

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実弾の為替介入なんてあるわけないなんて言ってごめんなさい。

大大大ショックを受けています。。

実弾はほぼ100%ないと思ってました。

 

何よりのショックは、まさかまさかアメリカが為替介入を容認したということ。

米財務省「日本の為替介入を理解」 協調介入は否定: 日本経済新聞

単独介入とはいえ、マジか・・・という感じ。

 

前回24年前のドル売り・円買い為替介入のときのチャートを振り返ってみて、今後自分のポジションをどうするか考えてみます。

この記事はこんな人におすすめ
●24年前(1998年)の為替介入の値動きを知りたい
●為替介入の効果を知りたい
●今回の為替介入で捕まった

 

 

1997年から1998年のドル売り・円買い為替介入を振り返る

1997年から1998年のドル売り・円買い為替介入

直近、ドル売り・円買いの為替介入があったのは、アジア通貨危機後の1997年~1998年の3回の為替介入でした。

1997年12月の単独介入

1997年12月17日から19日の1兆円ドル売り・円買い単独為替介入が行われました。

17日の高値は131.56円、安値は125.710円で、値幅は5.8円でした。

しかし翌日には半値以上戻し、16日後には為替介入前の高値を更新し132.590円をつけました。

1998年4月の単独介入

1998年4月9日に1957億円、10日に2.6兆円のドル売り・円買い単独為替介入が行われました。

9日の高値は133.650円、10日の安値は127.390円で、値幅は6.2円でした。

しかし翌日から反騰し、38日後の5月18日に為替介入前の高値を更新し136.460円をつけました。

さらに1カ月間上昇を続け、日米共同介入まで146.790円にまで達しました。

1998年6月の日米共同介入

ついに3回目の介入では、日米共同介入が実施されました。

17日の高値は146.790円、19日の安値は133.700円で、4日で13円もの値幅がありました。

その後反騰したものの、方向感に乏しくヨコヨコの状態が続きますが、53日後の8月11日に介入前の高値を更新する146.660円をつけました。

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8月からの大幅な下落は、米ヘッジファンドLTCMの破綻に端を発するものです

為替介入は一時的な効果しかない

このように、3回の介入すべて、介入前の高値を2ヵ月以内に更新していることが分かります。

3回目の共同介入も介入前の高値は更新してしまっています。

こうしてみると3回の為替介入はすべて失敗していると言っていいと思います。

為替介入は投機的な動きを抑制するためのもの

個人的に為替介入はファンダメンタルズに沿った動きでないときに投機的な動きを抑制する目的で行うものではないかなと思います。

先ほどのチャートの、米国2年債利回り(黄色)をご覧下さい。

米国2年債利回りは右肩下がりでしたが、ドル円は上昇し続けています。

米国2年債利回りが下がっているのに、ドルが買われ、円が売られています。

このように、1997年から1998年のドル売り・円買い為替介入は、米国2年債利回りが下げ続けている時期に行われました。

今回の為替介入

ドル円チャートと政策金利

一方、上記は現在のドル円日足チャートです。

為替介入のあった2022年9月22日の高値は145.900円、安値は140.345円で、値幅は5.55円でした。

140円割れを目指しているのかな?と思いましたが、1日目は割ることができませんでした。

 

米国2年債利回り(黄色)は、インフレ抑制のための利上げで上がり続けています。

そして底を這うような青いラインチャートは、日本2年債利回り(青)です。

日米はこれだけ金利差があります。

円が売られ、ドルが買われるのは至極真っ当なファンダメンタルズに沿った動きです。

今回の介入は、ファンダメンタルズに沿った動きしているが、急速な為替変動を抑制するという名目で行われたようです。

「日本の当局は為替介入は最近の円のボラティリティー(変動)の高まりを抑えるのが目的だと述べており、我々は日本の行動を理解している」とコメントした。

米財務省「日本の為替介入を理解」 協調介入は否定: 日本経済新聞

 

ファンダメンタルズを是正する介入ではなく、急速なドル高・円安トレンドにブレーキを踏んで速度を落とす目的でしかないということです。

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アメリカ様が容認するとはね・・・

まとめ

今回の為替介入は、「為替介入はない」というのが市場参加者の大勢を占めていたので、相当なサプライズでした。

その時間帯はスイスの政策金利発表だったので、またスイス発のショックか?という認識で、にわかには介入を信じられませんでした。

 

FOMCでの政策金利は予想通りだったもののタカ派、日本は当面金利を引き上げないというハト派であることを確認後、ガッツリ145円台でドル円ロングを持ってしまった私はかなりの含み損を抱えております。

ドル預金していると思って、しばらくスワップポイントを貰いながら耐えるしかありません。

しかし145円を超えたところで為替介入が行われたので、なかなか145円を抜けるのが難しくなってきました。

いずれ戻すとは思っていますが、それなりに時間がかかるかもしれません。

せっかくボラが高いのに、祭りに参加できないのが機会損失ですが、しばらく反省のためノートレードで過ごします💦

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というか日足チャート見るとペロシショックのほうがきつくない?

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これを機に、チャネルの下限程度まで調整する可能性はあるね・・・