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【積立投資信託】私がドルコスト平均法を選ぶ理由|一括投資と積立投資どっちがいい?

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ドルコスト平均法のデメリットを理解していますか?

積立NISAの口座数は年々増え続け、積立投資が浸透してきたように思います。

みなさんは一括投資と比べた積立投資のデメリットについて考えたことがあるでしょうか?

今回改めて一括投資と積立投資の特徴を見直し、どちらを選ぶのか自分に合っているのか考えてみました。

この記事はこんな人におすすめ
●一括投資と積立投資で迷っている人
ドルコスト平均法について知りたい人
●積立投資が一括投資に勝つのはどんな場合か知りたい人

 

 

一括投資と積立投資の違い

一括投資の特徴

一括投資とは、金融商品を一度にまとまった金額で購入する投資方法です。

メリット
  • リスクが大きい分、リターンが大きい
  • 上昇相場に強い
デメリット
  • 買うタイミングを計る必要がある
     →投資するタイミングがリターンに与える影響が大きい
  • 始めるのにまとまった資金が必要

積立投資の特徴

積立投資とは、金融商品を毎月定額(金額)または定量(口数)購入していく投資方法です。

メリット
  • 買うタイミングを計る必要がない
     →時間を分散できるのでいつ始めてもよい
  • 少額から始められる
  • ドル・コスト平均法により、リスクを軽減できる(高値掴みを避けられる)
  • 暴落時のストレスが少ない
  • 下降相場、レンジ相場に強い
デメリット
  • 手数料がかかる
  • リスクが小さい分、リターンが抑えられる

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは

ドル・コスト平均法 価格と購入口数の関係

ドルコスト平均法とは、毎日、毎月など一定期間ごとに一定の価格を買い付けていく方法です。

定額で買えるだけ買うので、上のグラフのように価格が高いときには多くの口数を、価格が安いときには少ない口数を買うことができます。

具体的な計算方法は以下です。

購入口数の計算方法

購入口数=積立金額÷価格

例えば、毎月30000円を積み立てた場合を考えてみます。

例)価格が20000円だとすると、購入口数は以下のようになります。

  • 購入口数=30000円÷20000円=1.5口

例)価格が15000円だとすると、購入口数は以下のようになります。

  • 購入口数=30000円÷15000円=2口

例)価格が10000円だとすると、購入口数は以下のようになります。

  • 購入口数=30000円÷12000円=2.5口

取得価格が平準化される

このように価格が高いときには少なく価格が安いときには多く買えることで、取得価格が平準化されます。

平均取得単価の計算方法

平均取得単価=合計投資額(手数料含む)÷保有口数

例えば上記の3回買い付けた場合は、下記のようになります。

  • 平均取得単価=90000円÷(1.5+2+2.5口)=15000円

積立投資が一括投資に勝つのはどんな場合か

積立投資の「取得価格の平準化」が最も恩恵を受けるのは、下降相場やレンジ相場の場合です。

まずは下記のグラフをご覧ください。

10年間毎月1回30000円定額買付をした場合の平均取得単価の推移をグラフにしたものです。

適当に上昇相場、下降相場、レンジ相場の3パターンを作ってみました。

当然ですが、平均取得単価は安ければ安いほど良いです。

上昇相場の場合の平均取得単価

【上昇相場の場合】価格と平均取得単価の推移

上昇相場では価格が上がっていきますので、平均取得単価が徐々に上がってしまいます。

一括投資していたら、かなり利益を出せていました。

下降相場の場合の平均取得単価

【下降相場の場合】価格と平均取得単価の推移

一方、下降相場では価格が下がっていきますので、平均取得単価も徐々に下がっていきます。

一括投資していた場合は、かなりの含み損になっていたでしょう。

分散して、安い箇所でも買ったことで、一括投資の場合よりも損害を抑えることができます。

レンジ相場の場合の平均取得単価

【レンジ相場の場合】価格と平均取得単価の推移

レンジ相場では、価格が上がったり下がったりするので、徐々に平均取得単価がレンジの中央くらいにならされていきます。

このままレンジ相場が続けば、レンジの上限に戻ってきたときには利益を出せそうです。

一方、一括投資の場合はトントンで終わり、利益を出すことはできないでしょう。

 

 

一括投資と積立投資の評価額の比較

では、一括投資と積立投資で、上昇相場か下降相場かの違いで実際評価額がどう変わっていくのか見てみます。

条件は上記のチャートと同じで、一括投資は最初に360万円、積立投資は10年間毎月1回30000円(合計360万円)定額買付をした場合です。

グラフの見方

一括投資

  • 赤色の破線は一括投資時の総投資額で、赤色の折れ線が評価額です。
  • 赤色の破線より赤色の折れ線が上回っていれば、利益が出ています。

積立投資

  • 緑色の破線は積立投資時の総投資額で、緑色の折れ線が評価額です。
  • 緑色の破線より緑色の折れ線が上回っていれば、利益が出ている状態です。

上昇相場の場合

【上昇相場の場合】一括投資と積立投資の評価額の違い

上昇相場の場合、積立投資で利益を出すことができますが、一括投資には勝つことができません

右肩上がりの上昇相場では、早い時期に投資をすればするほど、リターンが高くなります。

下降相場の場合

【下降相場の場合】一括投資と積立投資の評価額の違い

下降相場の場合、積立投資で利益が出ているタイミングがほとんどありませんが、一括投資には最終的には勝てています。

右肩下がりの下降相場では、利益を出すことは積立投資でも難しいですが、リスクは軽減できることが分かります。

まとめ|安定したリターンを狙いたい

このように、積立投資は一括投資に必ずしも勝てるわけではありません。

ドル・コスト平均法で積立投資をすることでリスクは減りますが、リターンが減る場合もあるのです。

右肩上がりのチャートでは、一括投資の方がリターンが大きいので、NISAで年初一括投資をする人がいるのも理解できます。

しかし私は毎月買付をしています。

理由は「年初が最安だとは限らないから」です。

右肩上がりだとしても、直線的にまっすぐ上がっていくわけではありません。

上のほうで上昇トレンドのチャート例を出したように、相場は上下を繰り返しながら上昇していきます。

年初に比べてプラスで終わる年もあれば、マイナスで終わる年もあります。

私のメンタルでは、年初が天井でその後下降相場になった場合、凄く後悔してしまうと思います。

ですので、リターンが減る可能性があるとしても、心の平穏を保つためにも分散投資をしたいと思うのです。

やはり「投資はメンタル」と言われるのは真理だと感じています。

自分にあった投資方法を選びたいものです。

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一括投資だろうが積立投資だろうが自分に合ってればいいと思うの