今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
5月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回6月11~12日)
4月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回6月6日)
4月 日銀政策金利 0.1% 0.1% 0.1% (次回6月13~14日)
5月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回6月20日)
5月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回6月18日)
5月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回7月10日)
4月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回6月5日)
3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)
FOMC2024年3月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
2024年3月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。
- 2024年の利下げ回数の見込みは前回と同じ3回
(9人が3回の利下げ、9人が2回の利下げ予想) - 2025年末時点の金利水準の中央値は3.9%(前回は3.6%)
- 2026年末時点の金利水準の中央値は3.1%(前回は2.9%)
- 長期(中立金利)も2.5%から2.6%に上昇
- 全体的に前回12月の見通しよりはタカ派
次回FOMCは6月11~12日です。
CMEのFedWatchでは、次回FOMCで据え置きが95.6%(先週は99.1%)になっています。
2024年の利下げは1回織り込まれています。
利下げ観測は9月です
今週の重要指標とイベント
米実質GDP
GDP(国内総生産)とは、国内で新たに生産された財やサービスの「付加価値」の総額。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたもの。
四半期ごとに発表され、速報値は四半期終了後の翌月末に発表される。
多くの国では2期連続でGDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)とみなされる(=テクニカル・リセッション)が、実際の判断は全米経済研究所(NBER)が行う。
※数値は、前回、予想、結果の順
第1四半期 実質GDP(改定値)[前期比年率] 1.6% 1.3% 1.3%
- 1~3月(第1四半期)の米GDP改定値は前期比で1.3%増加、速報値から下方修正
経済成長のペースが低下しています。
10年債利回りが低下し、ドル売りが優勢になりました。
米PCEデフレータ(個人消費支出)
PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。
PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。
※数値は、前回、予想、結果の順
- 4月PCEデフレータ[前月比] 0.3% 0.4% 0.3%
- 4月PCEデフレータ[前年比] 2.7% 2.7% 2.7%
- 4月PCEコアデフレータ[前月比] 0.3% 0.3% 0.2%
- 4月PCEコアデフレータ[前年比] 2.8% 2.8% 2.8%
- 4月個人所得[前月比] 0.5% 0.4% 0.3%
- 4月個人支出[前月比] 0.8% 0.3% 0.2%
- PCEデフレーターは前年比で前回・市場予想と同じ2.7%
- 個人支出は前回・市場予想を下回る0.2%と伸びが鈍化
- 個人所得も前回・市場予想を下回る0.3%
個人支出、個人所得共に伸びが鈍化し、価格上昇が抑えられる可能性が示されました。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
マザーズは2022年7月の安値に迫る勢いで下落。
日本の金利はグングン上昇しており、株式市場には厳しい状況。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: -0.51%
【NDX】ナスダック100指数: -1.44%
米国3指数はすべて下落。
実質GDP(改定値)、PCEも良くない結果でした。
普通に「バッドニュース イズ バッドニュース」になってきたかな?
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: -1.05%
【PX1】フランスCAC40指数: -1.26%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -0.5%
欧州は全指数陰線。
高値を更新した後、3週連続陰線で調整中です。
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数: -1.81%
【SENSEX】インドSENSEX: -1.92%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: -2.53%
新興国はまちまち。
台湾は今週も史上最高値更新。
しかし今週は陰線で終わりました。
上昇チャネルの上限で推移。
インドも史上最高値更新しました。
米ドル円
ドル円は陽線。157円に乗せて終わりました。
ドルインデックスは下落、円インデックスは下落、ユーロインデックスは十字線。
まとめ
▶口先介入の警戒レベルまとめ|2022年9月22日の為替介入までの発言とドル円レート
為替介入(口先介入)の記録
2022-09-19▶ついにレートチェック!本当に為替介入をするのか?|ドル円145円の壁【円安】
2022-09-23▶金融緩和の継続を確認した後の円買い単独介入の大ショック!|1998年の為替介入を振り返る
2022-10-22▶2022年10月21日の為替介入までの発言とドル円レート
2023-07-02▶145円にタッチ!現在の口先介入の警戒レベルとドル円のボラティリティ
2023-11-05▶一時151円上抜け!口先介入がレベル5に到達
2024-05-06▶ドル円160円突破後の円買い・ドル売り為替介入
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は12.91。5週連続下落がストップ。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は148.10。140を超えて急上昇中。
CNNの「Fear & Greed index」は48。中立です。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
債券利回り
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り
長期金利(10年債利回り)は1%を超えています。
コモディティ(商品)
エネルギー
- 24年4月19日 イスラエルがイランに対して報復攻撃
貴金属など
ゴールド(金CFD)は高値を更新した後下落。
景気の先行指標の銅は急上昇中ですが2週連続下落。
プラチナはヨコヨコ。
CRB指数(国際商品先物指数)は緩やかな上昇基調です。
まとめ|Bad News Is Good Newsは終わり?
アメリカの景気の減速がところどころで見られるようになりました。
これまでは指標が悪ければ、利下げの理由になるので上がっていた株式市場ですが、最近はバッドニュースには下落で反応している気がします。
緩やかに景気が減速して、緩やかに利下げに向かうのがベストなのかなぁ。
日本も利上げ観測でてますが、しっかり株安で反応してますね(笑)
こちらはこれ以上景気を冷やさないといいなと思います。