今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
6月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回7月30~31日)
6月 ECB政策金利 4.5% 4.25% 4.25% (次回7月18日)
6月 日銀政策金利 0.1% 0.1% 0.1% (次回7月30~31日)
5月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回6月20日)
5月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回6月18日)
5月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回7月10日)
6月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 4.75% (次回7月24日)
3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)
FRBは11-12日のFOMCで、政策金利を5.5%に据え置きました。
年内の利下げ予想は、3回から1回に減少しました。
- インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる
- 失業率は依然として低水準
CMEのFedWatchでは、次回FOMCで据え置きが87.6%になっています。
2024年9月、12月に利下げが織り込まれています。
日本銀行は14日の金融政策決定会合で、政策金利を0.1%に据え置きました。
国債の買い入れ額を減らす方針を決定し、次回7月の会合で、具体的な減額計画(量的引き締め)を決定するとしました。
- 長期国債の買い入れについて「減額する以上は相応の規模になる」
今週の重要指標とイベント
消費者物価指数(CPI)前年比
CPI(消費者物価指数)とは、物価の動きを把握するための経済指標で、毎月発表される。
コアCPIとは、CPIから価格変動の激しい品目を取り除いたもの。日本では生鮮食品、米国では食料品やエネルギー品目など除く。
- 前年比のCPI、コア共には前回を下回り、市場予想を下回る
消費者物価指数(CPI)前月比
- 前月比のCPIは前回・市場予想を下回る
インフレが順調に鈍化しています。
スーパーコア(住居費・エネルギーを除く)が大幅低下にしたのが好感されています。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
相変わらず冴えない日経とTOPIXですが、マザーズは謎の上昇。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 1.58%
【NDX】ナスダック100指数: 3.47%
ダウは下落ですが、S&P500、ナスダック100は今週も史上最高値更新。
S&P500は上昇チャネルの上限にタッチしました(↑チャート)。
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: -2.99%
【PX1】フランスCAC40指数: -6.23%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: 0.55%
欧州は大幅下落。
イギリス、フランスは5週連続陰線です。
特にフランスは大陰線(↑チャート)で、6%以上の下落。
欧州議会選挙で極右政党が躍進したとこで、政治不安が広がっています。
与党:マクロン氏率いる「再生(RE)」
右派:マリーヌ・ルペン氏率いる「国民連合(RN)」
左派政党4党(結束):「社会党」、「緑の党」、「共産党」、「不服従のフランス」
- 6/9 欧州議会選挙で極右政党勝利
- 6/10 下院解散
- 6/30 第1回選挙投票
- 7/7 決選投票
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数: 2.96%
【SENSEX】インドSENSEX: 0.39%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 1.25%
台湾とインドが史上最高値更新。
台湾は上昇チャネルの上限を上抜けしました。(↑チャート)。
米ドル円
ドル円は陽線。
CPIで下落したドルですが、FOMCをうけていってこいになりました。
ドルインデックスは上昇、円インデックス、ユーロインデックスは下落。
EU不安定になっています。
まとめ
▶口先介入の警戒レベルまとめ|2022年9月22日の為替介入までの発言とドル円レート
為替介入(口先介入)の記録
2022-09-19▶ついにレートチェック!本当に為替介入をするのか?|ドル円145円の壁【円安】
2022-09-23▶金融緩和の継続を確認した後の円買い単独介入の大ショック!|1998年の為替介入を振り返る
2022-10-22▶2022年10月21日の為替介入までの発言とドル円レート
2023-07-02▶145円にタッチ!現在の口先介入の警戒レベルとドル円のボラティリティ
2023-11-05▶一時151円上抜け!口先介入がレベル5に到達
2024-05-06▶ドル円160円突破後の円買い・ドル売り為替介入
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は12.65。低水準。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は156.18。こちらは140を超えて上昇してきました。
CNNの「Fear & Greed index」は38。弱気になりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
債券利回り
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り
日本の金利は今週も下落しています。
まとめ
先週ユーロ売りにならないと嘆いていましたが、今週はユーロ安。
株・債券・通貨のトリプル安の様相です。
トリプル安といえば、2022年のイギリスを思い出しますね。
一方、欧州以外の株式市場はS&P500、ナスダック、台湾、インドと史上最高値を更新しています。
VIXは15以下と低いですが、Fear & Greed indexは弱気になってるんですよねー。
なんだかちぐはぐな感じです。
世界は繋がっているので、ヨーロッパの政治不安が他国に影響を及ぼす可能性は十分あります。
気を抜かずに注視したいです。