今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
12月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回1月30~31日)
1月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回3月7日)
1月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回3月18~19日)
11月 英中銀政策金利 5.25% 5.5% 5.25% (次回3月21日)
12月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回2月6日)
11月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回2月28日)
1月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回3月6日)
12月(第4四半期) スイス政策金利 1.75% 2.00% 1.75% (次回3月21日)
日本銀行は22~23日の金融政策決定会合で、マイナス金利を含む大規模な金融緩和政策の現状維持を、全員一致で決めました。
以下植田総裁の記者会見での発言
- 賃金と物価の好循環が強まり、基調的な物価上昇率が2%目標に向けて徐々に高まっていく確度は「少しずつ高まっている」との認識
- 賃金から物価への波及が「少しずつ広まっている」
カナダ銀行(中央銀行)は24日、4会合連続で政策金利を5%に据え置きました。
今後の焦点は利下げ開始時期にシフトしつつあるとしました。
欧州中央銀行(ECB)は25日、3会合連続で政策金利を4.5%に据え置きました。
- インフレ率が鈍化し続けている
- 夏以降に利下げがあり得るという自身の発言を再確認
- 「ユーロ圏経済は23年の最終四半期にゼロ成長だった可能性が高い」
市場は4月の利下げを織り込んでいます。
政策金利発表前の4月の利下げ予想は60%でしたが、現在は90%になっています。
ラガルド総裁の発言がハト派にうつったようです。
FOMC12月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
12月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。
- 2024年の利下げ回数が、前回は2回だったものが3回に増加
次回FOMCは1月30~31日です。
FedWatchでは、次回FOMCで25ベーシスポイントの利下げ予想は2.6%(先週は2.1%)、据え置きが97.4%(先週は97.9%)になっています。
来年の利下げは6回織り込まれています。
いつから利下げが開始されるかが焦点
今週の重要指標とイベント
米PMI(購買担当者指数)
PMI(購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者へのアンケート結果をもとに景況感を指数化した指標。
数値が50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気後退と判断される。
製造業PMIはGDPより2ヵ月先行しているため、マーケットで注目される。
※数値は、前回、予想、結果の順。
- 1月 製造業PMI 47.9 47.6 50.3
- 1月 非製造業(サービス業)PMI 51.4 51.1 52.9
- 1月 総合(コンポジット)PMI 50.9 51.1 52.3
総合PMIは7ヶ月ぶりの高水準になりました。
結果をうけてドルの買い戻しが進みました。
米実質GDP
GDP(国内総生産)とは、国内で新たに生産された財やサービスの「付加価値」の総額。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたもの。
四半期ごとに発表され、速報値は四半期終了後の翌月末に発表される。
多くの国では2期連続でGDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)とみなされる(=テクニカル・リセッション)が、実際の判断は全米経済研究所(NBER)が行う。
※数値は、前回、予想、結果の順
第4四半期 実質GDP[前期比年率] 4.9% 2.0% 3.3%
- 7~9月(第3四半期)の米GDPは前期比で3.3%増加、伸びは鈍化したが予想を上回る
- 6四半期連続のプラス成長
予想を大幅に上回りました。
米PCEデフレータ(個人消費支出)
PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。
PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。
※数値は、前回、予想、結果の順
- 12月PCEデフレータ[前月比] -0.1% 0.3% 0.2%
- 12月PCEデフレータ[前年比] 2.6% 2.6% 2.6%
- 12月PCEコアデフレータ[前月比] 0.1% 0.3% 0.2%
- 12月PCEコアデフレータ[前年比] 3.2% 3.0% 2.9%
- 12月個人所得[前月比] 0.4% 0.3% 0.3%
- 12月個人支出[前月比] 0.2% 0.5% 0.7%
個人支出は増加していますが、PCEは伸びが鈍化しています。
再インフレの懸念はいまのところはないようです。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
日経225とTOPIXは今週も高値を更新しましたが、陰線で終わりました。(↑チャート)
マザーズだけ陽線。日経が落ちたら上がるのね(笑)
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 1.06%
【NDX】ナスダック100指数: 0.62%
全指数陽線、すべて市場最高値を更新しました。
チャートはナスダックです。
先進国の株価指数
欧州も堅調、全指数陽線です。
ドイツとフランスはもう少しで高値更新しそうです。
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数: 1.77%
【SENSEX】インドSENSEX: -1.01%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 1.34%
下降トレンドの中国ですが、今週は陽線。
中国人民銀行は24日に金融緩和を行うと発表しています。
為替
米ドル/円
ドル円は十字線です。
ドルインデックスは上昇、ユーロと円は下落です。
2023-11-05▶一時151円上抜け!口先介入がレベル5に到達
2023-07-02▶145円にタッチ!現在の口先介入の警戒レベルとドル円のボラティリティ
2022-09-19▶ついにレートチェック!本当に為替介入をするのか?|ドル円145円の壁【円安】
2022-09-23▶金融緩和の継続を確認した後の円買い単独介入の大ショック!|1998年の為替介入を振り返る
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2022-10-17▶口先介入の警戒レベルまとめとドル円のボラティリティ
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は13.25。15以下が続きます。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は151.36。高い水準が続きます。
CNNの「Fear & Greed index」は77。EXTREME GREED(極度の強気)になりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
債券利回り
3カ月物利回り>30年債利回り>2年債利回り>10年債利回り>5年債利回り
今週も米国債利回りは上昇傾向。
日本の金利も上昇してきました。
コモディティ(商品)
エネルギー
- 11月3日 中国の景気見通しに不透明感が広る。中東情勢の緊迫化への懸念が幾分和らぐ→下落
- 11月30日 OPECプラスは追加減産で合意したが、実行されるか市場は懐疑的
(アンゴラは減産を拒否) - 24年1月8日 サウジアラビアは、アジア向け原油価格を大幅に引き下げる
貴金属など
ゴールド(金CFD)は12月1週目の高値更新に再トライ中。
景気の先行指標の銅は年始を天井にゆるやかに下落中。
プラチナは4月を天井に下落中です。
CRB指数(国際商品先物指数)は最近は下落傾向、今週は大陽線。
仮想通貨
ビットコイン/ドルは上昇トレンドの上限にタッチし下落傾向。
- 8月18日 イーロン・マスク氏のスペースX社が、ビットコインを全額売却したとの報道がウォール・ストリート・ジャーナルから出てから下落傾向。
- 10月25日 米当局によるビットコイン現物のETFの承認を見込んだ思惑買い続く
- 24年1月10日 アメリカの証券取引委員会は、ビットコインの現物に連動するETF11本を承認したと発表
まとめ
アメリカと日本の株式は堅調です。
一方中国はいいとこなしです。新興国株式がヨコヨコなのは、インドや台湾のおかげです。
投資信託で、「新興国株式(中国除く)」がでないかなと思いつつも、今後どうなるかは分かりませんからねぇ。。
中国は、経済よりも今の政治体制を維持することの方が大事そうです。
金融緩和とデフレ・・・日本と同じ道を歩んだりして・・・
いつになったら上昇トレンドに転じるのか、気長に待ちます。