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【今週の重要指標と騰落率】2023年12月11日から12月15日|FRBはハト派、利上げサイクルは終了

重要指標と騰落率

今週の重要指標と騰落率についてまとめました。

スポット購入の参考になれば幸いです。

チャートはすべてTradingviewを使用しています。

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騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください

 

 

各国政策金利まとめ

主要各国政策金利

主要各国政策金利

現在の主要政策金利をまとめます。

※数値は、前回、予想、結果の順

12月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回1月30~31日)

12月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回1月25日)

10月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回12月18~19日)

11月 英中銀政策金利 5.25% 5.5% 5.25% (次回2月1日)

12月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回2月6日)

11月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回2月28日)

12月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回1月24日)

12月(第4四半期) スイス政策金利 1.75% 2.00% 1.75% (次回3月21日)

米連邦準備理事会(FRBは12日、政策金利を5.5%に据え置きました。

据え置きは3会合連続です。

過去約2年にわたって実施した金融引き締め局面は終わりを告げ、来年には金利が低下し始める可能性が示されました。

ドットチャートでは、2024年の利下げ見通しが0.25%×3回に増加になりました。

以下パウエル議長の会見

  • 政策金利が引き締めサイクルのピークに達したか、その近くにあると考えている」
  • 「一段の利上げが適切になる可能性は低いと考えると同時に、その可能性を排除したくない」
  • 利下げの時期が「次の問題であり、それを検討し議論している」

 

欧州中央銀行(ECB)は6日、政策金利を4.5%に据え置きました。

据え置きは2会合連続です。

追加利上げの可能性には含みを残しました。

以下ラガルド総裁発言

  • 「警戒を絶対に緩めるべきではない」と述べ、インフレ再燃リスクを引き続き警戒し、物価動向を慎重に見極める姿勢を明確にした。
  • 「利下げについてはまったく議論していない」

インフレは鈍化していますが、まだECBは慎重です。

 

イギリス、カナダも政策金利を据え置きました。

FOMC12月のドットチャートと利上げ見通し

FOMC12月のドットチャート

ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。

12月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。

  • 2024年の利下げ回数が、前回は2回だったものが3回に増加

次回FOMCは1月30~31日です。

FedWatchでは、次回FOMC利上げなしが89.7%、25ベーシスポイントの利下げ予想は10.3%になっています。

来年の利下げは6回織り込まれています。さすがに織り込みすぎじゃ・・・?

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いつから利下げが開始されるかが焦点

今週の重要指標とイベント

消費者物価指数(CPI)

CPI(消費者物価指数

CPI(消費者物価指数とは、物価の動きを把握するための経済指標で、毎月発表される。
コアCPIとは、CPIから価格変動の激しい品目を取り除いたもの。日本では生鮮食品、米国では食料品やエネルギー品目など除く。

消費者物価指数(CPI)前年比

消費者物価指数(CPI)前年比

▼前年比

※数値は、前回、予想、結果の順

11月 消費者物価指数(CPI) [前年比] 3.2% 3.1% 3.1%

11月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年比] 4.0% 4.0% 4.0%

  • 前年比のCPIは前回・市場予想を下回る3.1%
  • 前年比のCPIコアは前回・市場予想と同じ4.0%

順調にインフレが鈍化しています。

消費者物価指数(CPI)前月比

消費者物価指数(CPI)前月比

▼前月比

※数値は、前回、予想、結果の順

11月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 0.0% 0.1% 0.1%

11月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比]  0.2% 0.3% 0.3%

  • 前月比のCPI・CPIコア共に前回を上回るが、市場予想通り

先月同様、家賃は上昇、ガソリン価格は下落しています。

米小売売上高

※数値は、前回、予想、結果の順

11月 小売売上高[前月比] -0.1% 0.0% 0.3%

11月 コア小売売上高[前月比] 0.1% -0.1% 0.2%

  • 小売売上高・コア小売売上高ともに前回・市場予想を上回る

11月の小売売上高は、予想外に増加しました。

個人消費が意外に強いです。

生産者物価指数(PPI

PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)とは、生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格を指数化した経済指標で、毎月発表される。
コアPPIとは、PPIから価格変動の激しい食料品やエネルギー品目など除いたもの。
PPI(生産者物価指数)は川上での価格動向を示し、CPI(消費者物価指数)は川下に位置し、PPIが先行する。

※数値は、前回、予想、結果の順

▼前年比

11月 生産者物価指数(PPI)[前年比] 1.3% 1.1% 0.9%

11月 生産者物価指数(コアPPI)[前年比] 2.4% 2.2% 2.0%

▼前月比

11月 生産者物価指数(PPI)[前月比] -0.5% 0.2% 0.0%

11月 生産者物価指数(コアPPI)[前月比] 0.0% 0.3% 0.0%

  • PPIは前月比、前年比ともに伸びが減速

川上のPPIは順調に減速しています。前月比では伸びが横ばいになりました。

物価指数は減速していきそうです。

 

 

今週の主要株価指数の騰落率

日本の株式指数

【NI225】日経225: 2.05%
TOPIXTOPIX指数: 0.34%
MOSマザーズ指数: 0.40%

騰落率はプラスになりましたが、日経225以外は陰線です。

世界的に株高ですが、日本の株式は冴えません。

日本以外で利上げが終了する中、日本はまだまだこれからです。

そして円高は株価にはマイナス。

アメリカの株価指数

ナスダック100指数

【DJI】ダウ指数: 2.92%
【SPX】S&P500指数: 2.49%
【NDX】ナスダック100指数: 3.35%

一方米国は全指数7週連続の陽線です。

ダウは2022年の高値を更新しました。

S&P500指数は今年7月の高値を更新。

ナスダックももうすぐですね。(↑チャート)

先進国の株価指数

【UKX】イギリスFTSE100指数 : 0.29%
DAX】ドイツDAX指数: -0.05%
【PX1】フランスCAC40指数: 0.93%

★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: 2.51% 

欧州は今週は冴えません。

堅調だったドイツも今週は上髭の長いほぼ十字線。

ECBはまだタカ派でした。欧州経済も軟調です。

新興国株価指数

【HSI】香港ハンセン指数: 2.80%
【TAIEX】台湾加権指数指数: 1.67%
【SENSEX】インドSENSEX: 2.37%

★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 2.14%

新興国は今週はほぼ陽線。

インドSENSEXは先週に引き続き高値を更新。強いです。

今週は香港ハンセン指数も陽線でした。

為替

米ドル/円

米ドル/円

今週の終値:142.134円
直近の高値:2022年10月17日の週の151.944
直近の安値:2023年1月16日の週の127.215

ドル円は5週連続の陰線。40EMAも割りましたか。

日銀政策決定会合でチャレンジングな決定(マイナス金利解除?)しなかったら、結構戻しそうですね。

チャレンジングな相場過ぎて手出しはしません(笑)

  • 12月7日の植田総裁発言「チャレンジングな状況が続いているが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる

驚いているアイコン


チャレンジングな相場過ぎて手出しはしません(笑)

インデックスは、ドルは下落、円とユーロは上昇でした。

その他指数の動向

VIX指数など

VIX恐怖指数)は12.27。7週連続下落中。

需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数153.26。また上昇してきました。

CNNの「Fear & Greed index」は67。引き続き強気です。

Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。

債券利回り

債券利回り

現在の米国債イールドカーブは下記の通り。逆イールドです。

3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>10年債利回り>5年債利回り

アメリカは下落傾向です。

コモディティ(商品)

エネルギー

WTI原油は9月25日が天井に下落中。今週は下髭の長い短陽線。

  • 10月4日発表のガソリン在庫が、予想-28.0万バレルのところ、648.1万バレルと大幅に積みあがった→急落
  • 11月3日 中国の景気見通しに不透明感が広る。中東情勢の緊迫化への懸念が幾分和らぐ→下落
  • 11月30日 OPECプラスは追加減産で合意したが、実行されるか市場は懐疑的
    アンゴラは減産を拒否)

天然ガス先物も10月を天井に最近は下落してます。

貴金属など

ゴールドは5月1日の週を天井に下落していましたが、10月に入って急上昇。12月1週目に高値を更新しましたが、一瞬で終わりました。

景気の先行指標のは年始を天井にゆるやかに下落中。

プラチナは4月を天井に下落中。

 

バルチック海運指数は2021年10月を天井に下落トレンドですが、9月から上昇傾向。

CRB指数(国際商品先物指数)は最近は下落傾向。

仮想通貨

ビットコイン/ドルは6月の高値を完全に上抜け、上昇トレンドの上限まできました。

上昇トレンドの上限で反発中。利益確定の売りでしょうか。

まとめ

今週は中銀ウィークでした。

すべての中銀が金利据え置き、来年からは何月から利下げが開始されるかが焦点になります。

これまでの利上げはかなりペースの早いものだったので、いつまで景気が持つのか注目したいところです。

あとは日本の金融政策ですね。

一方は利上げ、一方は利下げということになると真反対の政策になるので、日本経済への影響が怖いところです。

円高もどこまで進行するかな?

植田さん、がんばれ。。