今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
11月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回12月12~13日)
10月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回12月14日)
10月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回12月18~19日)
11月 英中銀政策金利 5.25% 5.5% 5.25% (次回12月14日)
10月 豪中銀政策金利 4.1% 4.1% 4.1% (次回11月7日)
10月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回11月29日)
10月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回12月6日)
9月(第3四半期) スイス政策金利 1.75% 2.00% 1.75% (次回12月14日)
米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、前回会合に続き政策金利を5.5%に据え置きました。
以下パウエル議長の記者会見での発言。
- 「家計と企業向けの金融・与信状況の引き締まりは、経済活動や雇用、インフレに影響を及ぼす公算が大きい」
- 金融状況は「複数ある要因の中でも特に長期債利回りの上昇により、ここ数カ月に顕著に引き締まった」
- 「米国債利回りの上昇は家計や企業の借り入れコストの上昇に表れている。こうしたコスト上昇は引き締まりが続く限り経済活動の重しになる」
イングランド銀行(英中央銀行)は2日、政策金利を15年ぶり高水準の5.25%で据え置きました。
6対3で金利据え置きを決定しました。
以下ベイリー英中銀総裁の発言。
- 「利下げについて考えるのはあまりにも時期尚早だ」
- 「利上げが功を奏し、インフレは鈍化している。インフレ率が目標の2%まで下がり続けることを確認する必要がある。今月は金利を据え置いたが、さらなる利上げが必要かどうか注視していく」
日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の運用を再び柔軟化すること決定しました。
長期金利(10年金利)については、1.0%を上限の目途とし、1%を超える金利上昇を事実上容認しました。
各国、利上げを一旦停止にしています。
FOMC9月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
9月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。
- 年末までに5.6%に上昇すると予想されています。(6月と予想変わらず)
- 2024年、2025年に関しては、前回のドットチャートでは1.00%の利下げが予想されていたが、0.50%に利下げ幅が縮小
次回FOMCは12月12~13日です。
FedWatchでは、次回FOMCで利上げなしが95.2%、0.25ポイントの利上げが4.8%になっています。
もう利上げは終わったのではないかとう雰囲気になってきました。
12月に利上げあるでしょうか
今週の重要指標とイベント
ISM(非)製造業景気指数
ISM(非)製造業景気指数とは、ISM(Institute for Supply Management)が公表しているアメリカの景況感を示す指標。
数値が50%を上回れば景気拡大、50%を下回れば景気後退と判断される。
製造業は翌月第1営業日、非製造業は第3営業日に発表される。
※製造業が50を割ったときの背景色をグレーにしています。
- 製造業は前回・予想を下回る46.7、12カ月連続の50割れ
- 非製造業も前回・予想を下回る51.8、5カ月ぶりの低水準
製造業、非製造業共に大きい低下幅です。
米雇用統計
※数値は、前回、予想、結果の順
10月 失業率 3.8% 3.8% 3.9%
10月 非農業部門雇用者数[前月比] 33.6万人 19.0万人 15.0万人
10月 平均時給[前年比] 4.2% 4.1% 4.1%
10月 平均時給[前月比] 0.2% 0.3% 0.2%
- 失業率は前回から悪化し3.9%
- 非農業部門雇用者数は前回・市場予想を大幅に下回る15.0万人
- 平均時給は引き続き鈍化
雇用統計はすべて下振れで、労働市場の沈静化を示す結果でした。
バッドニュースイズグッドニュースということで、米債利回り低下で主要株価指数は上昇しました。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
3指数そろって3%以上の上昇でした。
日経225は2021年2月の高値30714円の水平線が下値支持線になっています。(↑チャート)
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 5.85%
【NDX】ナスダック100指数: 6.48%
米国株もすべて大陽線です。2週分の下落を取り戻しました。
ナスダック100指数は40EMAがサポートになりました。(↑チャート)
先進国の株価指数
欧州も全指数陽線。
イギリスは2月、ドイツは7月、フランスは4月を高値に下落中。
ドイツとフランスは二週の下落分取り戻しました。
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数指数: 2.31%
【SENSEX】インドSENSEX: 0.91%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 4.58%
新興国も全指数陽線。
為替
米ドル/円
ドル円は上髭のある短い陰線。
金融政策決定会合を受けて151.723円まで上昇しました。
しかし前回の高値は抜けることができませんでした。
11月1日に神田真人財務官の「スタンバイしている」(レベル5)発言を受けて為替介入が警戒されましたが、もう為替介入の必要はなくなったかもしれません。
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主要通貨インデックス
ドルインデックスは大陰線。一旦ドル高終了です。(↑チャート)
ユーロインデックスは大陽線。
円指数は、上下ヒゲのある短陽線です。
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は14.9。先週の21.6から大幅下落です。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は140.09。こちらは先週より上昇し、140を上回りました。
CNNの「Fear & Greed index」は42。先週のEXTREME FEAR(超弱気)からFEAR(弱気)になりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
債券利回り
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>10年債利回り>5年債利回り
債券利回りは下落。
一方日本の金利はじりじり上昇しています。
コモディティ(商品)
エネルギー
- 10月4日発表のガソリン在庫が、予想-28.0万バレルのところ、648.1万バレルと大幅に積みあがった→急落
- 11月3日 中国の景気見通しに不透明感が広る。中東情勢の緊迫化への懸念が幾分和らぐ→下落
天然ガス先物は下落トレンドでしたが、4月に底打ちして上昇傾向。今週も陽線。
貴金属
ゴールドは5月1日の週を天井に下落していましたが、ここ最近は急上昇。
景気の先行指標の銅は年始を天井にゆるやかに下落中。
プラチナは4月を天井に下落中です。
バルチック海運指数は2021年10月を天井に下落トレンドですが、9月から上昇傾向。
今週も陰線。
CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンドでしたが、3月を底にゆるやかに上昇。
仮想通貨
ビットコイン/ドルは6月の高値を完全に上抜け。上昇中です。
- 8月18日 イーロン・マスク氏のスペースX社が、ビットコインを全額売却したとの報道がウォール・ストリート・ジャーナルから出てから下落傾向。
- 10月25日 米当局によるビットコイン現物のETFの承認を見込んだ思惑買い続く
まとめ|株式急騰でスポット購入回避
先週はそろそろスポット購入ルールが点灯かと思っていましたが、今週は株式指数が急騰しました。
今週発表された米国の経済指標は軒並み悪く、雇用統計がダメ押しとなり、利上げサイクルの終了観測が強まりました。
米国経済が軟調になっていくと、このまま株価上昇ともいかないだろうし、ほんとどうなるか分からない状況ですね。
だからこそルール通りに買うのが楽ですね。
それにしてもドル安は分かるにしても、ユーロが調子いいのが納得いきません。
私のユーロドルショートはいつ助かるんでしょうか(笑)
まぁでも債券ETFに底打ちが見られてきたような気がしてうれしいです。