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【投資信託とETF】新興国株式のインデックス投資|商品選びのポイントを解説

【投資信託とETF】新興国株式のインデックス投資|商品選びのポイントを解説

新興国株式のインデックス投資をするとき、どのように商品を選んでいますか?

人気の新興国株式のインデックスファンドには、「SBI・新興国株式インデックス・ファンド【愛称】雪だるま」と「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」があります。

同じ新興国株式でも、この2つには明確な違いがあります。

その特性を知った上で投資先を選ぶことをお勧めします。

この記事はこんな人におすすめ
新興国株式にも投資したいが投資先に悩んでいる
新興国株式に連動する投資信託ETFが知りたい
MSCIとFTSEの違いが知りたい
●どこの国に投資しているか知りたい

 

 

ベンチマークが違う

ベンチマークとは、運用の指標となるものです。

ベンチマークの例

SBI・新興国株式インデックス・ファンド」は「FTSEエマージング・インデックス」、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークにしています。

FTSEエマージング・インデックスとMSCIエマージング・マーケット・インデックスの違い

  FTSE エマージング・インデックス MSCI エマージング・マーケット
インデックス
特色 大型株・中型株・小型株 大型株・中型株
構成国 構成国割合の30%以上は中国
韓国を含まない
台湾、インドが多め
構成国割合の30%以上は中国
韓国含む
ETF VWO
(バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF
(経費率0.08%)
EEM
iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF
(経費率0.70%)
投資信託 SBI・新興国株式インデックス・ファンド
(信託報酬0.176%程度)
eMAXIS Slim新興国株式インデックス
(信託報酬0.1518%以内)

MSCIは韓国を新興国に分類していますが、FTSEでは先進国に分類しています。

FTSEは小型株を多く含むため、FTSEの方がより幅広い株式・国々に分散投資しています。

新興国株式 FTSEとMSCIの構成国

構成国一覧は下記の通りです。

FTSEエマージング・インデックス MSCIエマージング・マーケット
インデックス
24か国 24か国
中国 中国
台湾 台湾
インド インド
- 韓国
ブラジル ブラジル
サウジアラビア サウジアラビア
南アフリカ 南アフリカ
メキシコ メキシコ
タイ タイ
インドネシア インドネシア
マレーシア マレーシア
アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦
カタール カタール
クウェート クウェート
フィリピン フィリピン
- ポーランド
トルコ トルコ
チリ チリ
ギリシャ ギリシャ
- ペルー
ハンガリー ハンガリー
チェコ チェコ
コロンビア コロンビア
エジプト エジプト
アイスランド -
パキスタン -
ルーマニア -

MSCIは韓国、ポーランド、ペルーを含み、FTSEはアイスランドパキスタンルーマニアを含みます。

この構成国は時期で異なります。

2022年3月、MSCIとFTSEは共にロシアを主要指数から除外すると発表しました。(2024年1月更新)

新興国株式 FTSEとMSCIの構成国の比率

FTSEとMSCIの構成国の比率

MSCIは韓国が4番目に多い13.3%となっています。

以前はインドの比率が9.7%でしたが、2023年には13%になり、韓国と逆転しました。(2024年1月更新)

FTSEに韓国は含まれません。FTSEは韓国の代わりにその他の国の比率が大きくなっています。

 

 

パフォーマンス

VWOとEEMのチャートの比較

(チャートはTradingviewより)

新興国ETFである、VWOとEEMのチャートの比較をしました。

オレンジがVWO、水色がEEMです。

起点の価格は異なりますが、ほぼほぼ同じ動きをしていることが分かります。

まとめ

eMAXIS Slim新興国株式インデックス」または「EEM」がおすすめな人

  • 大型・中型株に集中投資したい人
  • 韓国に投資したい人
  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス(韓国を含まない)に投資している人

「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」または「VWO」がおすすめな人

  • 小型株も含めて幅広く分散投資したい人
  • 経費率を最安に抑えたい人(ETFで購入)
  • 韓国に投資したくない人
  • SBI・先進国株式インデックス・ファンド(韓国を含む)に投資している人

異なる投資信託のシリーズを買うときは注意

先進国に韓国を含むFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスをベンチマークにしている投資信託SBI・先進国株式インデックス・ファンド)を買っている場合、新興国株式に「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」を選択すると、韓国の比率が非常に多くなってしまいます。

オルカンでなく、個別に先進国株式、新興国株式、日本国株式を自分で組み合わせて買っている方は、構成国にも注意して購入することをおすすめします。

eMAXIS Slim」シリーズ、「SBIの雪だるま」シリーズなど、統一して買うのが無難かもしれません。

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