iDeCoを始めることを決めたけど、運用管理機関がたくさんあって迷いますよね。主なネット証券を比較してみました。
月額費用で絞る
まずはモーニングスターの金融機関比較ガイドのページで、手数料合計が最安なものから選びましょう。
2,052円が最安です。
取扱商品で選ぶ
次に取扱商品で選びます。
自分の欲しい商品の信託報酬がどうなっているかを調べます。
例えばS&P500に連動したインデックスの投資信託を買いたいなら、
①その指数に連動した商品の取り扱いがあること、
②信託報酬が最安圏内であるか
を確認します。
下記にSBI証券(セレクトプラン)、松井証券、マネックス証券、楽天証券、auカブコム証券、イオン銀行の取り扱い本数と主要商品の取り扱いの有無と信託報酬を表にまとめました。(2021年12月19日調べ)
運用管理機関別信託報酬
SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | auカブコム証券 | イオン銀行 | |
---|---|---|---|---|---|---|
本数 | 36 | 40 | 27 | 32 | 27 | 24 |
国内株式 | 0.154% | 0.154% | 0.154% | 0.176% | 0.198% | 0.154% |
S&P500 | 0.0968% | 0.0968% | 0.0968% | なし | なし | なし |
VTI(S&P500+小型株) | なし | 0.162% | なし | 0.162% | なし | なし |
ナスダック | なし | なし | 0.495% | なし | なし | なし |
先進国株 | 0.1023% | 0.1023% | 0.1023% | 0.10989% | 0.22% | 0.10989% |
新興国株 | 0.187% | 0.187% | 0.187% | 0.374% | 0.374% | 0.5995% |
全世界株(含む日本) | 0.1102% | 0.1144% | 0.1144% | 0.212% | なし | なし |
全世界株(除く日本) | 0.1144% | 0.1144% | なし | なし | なし | なし |
国内債券 | 0.132% | 0.132% | 0.132% | 0.154% | 0.132% | 0.154% |
先進国債券 | 0.154% | 0.154% | 0.154% | 0.187% | 0.605% | 0.187% |
新興国債券 | 0.242% | 0.242% | 0.242% | 0.374% | 0.66% | 0.572% |
世界債券 | 0.8294% | なし | なし | なし | なし | なし |
国内REIT | 0.275% | 0.275% | 0.275% | 0.275% | 0.275% | 0.275% |
海外REIT | 0.297% | 0.297% | 0.297% | 0.297% | 0.583% | 0.297% |
ゴールド | 0.99% | 0.407% | 0.407% | 0.895% | 0.495% | 0.5085% |
定期預金 | なし | あり | あり | あり | あり | あり |
この表をご覧とお判りいただける通り信託報酬から考えて、私のおすすめはSBI証券、松井証券、マネックス証券です。
この3つの運用会社が信託報酬業界最安と言えます。
SBI証券(セレクトプラン)
全世界株(含む日本)はSBI証券が最安です。
含む日本、除く日本から選べるのもいいです。
「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2種類がありますが、現在は新規加入の場合は「セレクトプラン」しか選べません。
既に「オリジナルプラン」に加入している方は「セレクトプラン」に変更ができます。
松井証券
松井証券はS&P500の他に、VTI(S&P500+小型株)に連動する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」も選べるのが面白いところ。
米国株式の選択肢が多いのはいいですね。
SBI証券と松井証券・マネックス証券が異なるのがゴールドの商品と、定期預金の有無です。
しかしiDeCoで定期預金を選ぶのはもったいないと思うので、定期預金の有無は重視しなくてもいいと思います。
マネックス証券
マネックス証券がSBI証券・松井証券と異なるのが、なんとNASDAQ100がラインナップにあるということ!
2020年11月16日から「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」の取り扱いが開始しています。
これが最大の特色だと思います。
NASDAQ100は、積立NISAでは買うことができません。
非課税枠でNASDAQ100があるというのはかなりのメリットだと思います。
楽天証券はiDeCoではおすすめできない
注意して欲しいのは、ネット証券の中でも1、2を争う人気の楽天証券が、iDeCoではあまりお勧めできないということ。
全体的にほか3つのネット証券と比べて信託報酬が安くないんです。
楽天証券は業界最低水準の運用コストを目指し続ける、「eMAXIS Slim」シリーズがありません。
楽天VTIを買いたいという方は、松井証券を選んだ方がいいと思います。
松井証券の方が新興国や債券の信託報酬も安いですし。
楽天経済圏在住だからiDeCoも楽天証券でいいや~という思考は危険です。
クレジットカード決済もありませんし、切り離して考えた方がいいと思います。
まとめ
Youtubeなんかでよく、SBI証券と楽天証券どっちでもいいよ~というような動画も見ますが、ラインナップは全く異なります。
人気Youtuberを妄信せず、実際自分で比較してみることをお勧めします。
数値が異なる場合もありますので、ご自身で調べてからご判断ください