今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
今週の重要指標とイベント
金融政策決定会合
※数値は、前回、予想、結果の順
10月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1%
金融政策決定会合と、黒田総裁会見をまとめます。
- 長短金利操作付き量的・質的金融緩和政策の現状維持
2%の物価安定の目標の実現を目指し、必要な時点まで金融緩和を継続する
必要があれば、ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる - 来年度でも物価上昇率が目標の2%を安定的に達成できるような状況にはならない
来年度や再来年度は、1%台半ばぐらいの物価上昇率になる - 2023年度も2024年度も金利引き上げの出口はない
2023年度でも、2024年度でも、物価上昇率が1%台半ばという見通しで、今すぐ金利の引き上げや出口が来るとは考えていない
→円が対ドルで1ドル=147円台に下落 - イールドカーブコントロール自体が円安をもたらすことはないとし、内外金利差だけに着目することは「一面的だ」と語った
- 11月の長期国債買い入れ額を変更し、超長期ゾーンの買い入れ回数を増やすと発表
残存期間10年超25年以下と25年超の月間の買い入れ回数を10月の月2回から月3回に増やす
各国政策金利
現在の所要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
09月 米FOMC政策金利 2.5% 3.25% 3.25% (次回12月13~14日)
10月 ECB政策金利 1.25% 2.0% 2.0% (次回12月15日)
10月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回12月19~20日)
09月 英中銀政策金利 1.75% 2.25% 2.25% (次回11月3日)
10月 豪中銀政策金利 2.35% 2.85% 2.6% (次回12月6日)
10月 NZ中銀政策金利 3.0% 3.5% 3.5% (次回11月23日)
10月 カナダ政策金利 3.25% 4.0% 3.75% (次回12月7日)
09月 スイス政策金利 -0.25% 0.5% 0.5% (次回12月15日)
▼新興国
10月 ブラジル中銀政策金利 13.75% 13.75% 13.75%
09月 南ア中銀政策金利 5.50% 6.25% 6.25%
09月 トルコ中銀政策金利 13.0% 13.0% 12.0
- ECBは2会合連続となる0.75ポイント利上げを実施。
緩和引き揚げが「相当大きく進展した」との認識を示した。投資家はこれを今後の引き締めペース減速を示唆するものと解釈(Bloomberg)
声明にはこれまでの「数回の会合にわたり」との文言を盛り込まなかった(Bloomberg)
ECBの12月の利上げ予想は0.5ポイントです
ECBの利上げもピークかな?
欧州のPMI(購買担当者指数)
今週はPMIの発表祭りでした。
PMI(購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者へのアンケート結果をもとに景況感を指数化した指標。
数値が50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気後退と判断される。
製造業PMIはGDPより2ヵ月先行しているため、マーケットで注目される。
※数値は、前回、予想、結果の順
▼フランス
- 10月 製造業PMI 47.7 47.1 47.4
- 10月 非製造業(サービス業)PMI 52.9 51.6 51.3
▼ドイツ
- 10月 製造業PMI 45.0 44.9 44.9
- 10月 非製造業(サービス業)PMI 47.8 47.2 45.7
▼ユーロ圏
- 10月 製造業PMI 48.4 47.7 46.6
- 10月 非製造業(サービス業)PMI 48.8 48.2 48.2
▼イギリス
- 10月 イギリス製造業PMI 48.4 48.1 45.8
- 10月 イギリス非製造業(サービス業)PMI 50.0 49.1 47.5
- 欧州のPMIは軒並み低下。前回・市場予想より低下したものがほとんど。
ドイツが最もよくない、フランスは粘ってます
米PMI(購買担当者指数)
※数値は、前回、予想、結果の順。
- 10月 製造業PMI 52.0 51.1 49.9
- 10月 非製造業(サービス業)PMI 49.3 49.5 46.6
- 10月 総合(コンポジット)PMI 49.5 49.5 47.3
- 製造業、非製造業、総合ともに前回、予想より下回った
→FRBの利上げ減速正当化か - 非製造業(サービス業)が大幅低下。20年5月以来の最低水準。
欧州同様に、米国のPMIも下がってきました
米実質GDP
※数値は、前回、予想、結果の順
第2四半期 実質GDP[前期比年率] -0.6% 2.3% 2.6%
- 米経済は7-9月(第3四半期)、個人消費と設備投資が堅調さを示したことなどを受け、3四半期ぶりにプラス成長となった。(Bloomberg)
→アメリカ経済の底堅さが確認された - 輸出が前の期の13.8%から14.4%に伸びたことや、政府支出が前の期のマイナス1.6%からプラス2.4%へと大きく増加に転じたことが主な要因(NHK)
→実際の経済の弱さを覆い隠している?
GDP(国内総生産)とは、国内で新たに生産された財やサービスの「付加価値」の総額。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたもの。
四半期ごとに発表され、速報値は四半期終了後の翌月末に発表される。
多くの国では2期連続でGDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)とみなされる(=テクニカル・リセッション)が、実際の判断は全米経済研究所(NBER)が行う。
米PCEデフレータ(個人消費支出)
※数値は、前回、予想、結果の順
- PCEコアデフレータ[前年比] 4.9% 5.2% 5.1%
- PCEコアデフレータ[前月比] 0.6% 0.4% 0.5%
- PCEデフレータ[前年比] 6.2% 6.3% 6.2%
- PCEデフレータ[前月比] 0.3% 0.3% 0.3%
- 個人所得[前月比] 0.3% 0.4% 0.4%
- 個人支出[前月比] 0.4% 0.4% 0.6%
- FRBがインフレ指標として注目しているPCEコアデフレーターは、前回を上回る
- 個人所得・個人支出共に前月より増加
- 貯蓄率は3.1%から3.4%に減少
家計の堅調な支出が続いています。
貯蓄を切り崩して消費をしているのかな?
PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。
PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。
今週の出来事
欧州のエネルギー危機が劇的に好転、ガスが予想外の供給過剰
- 欧州のエネルギー危機が劇的に好転、ガスが予想外の供給過剰(Bloomberg)
温暖な天候と、世界各地から液化天然ガスの調達成功で貯蔵施設はほぼ満タンだそうで、価格も下落しています。
気温が依然リスクも、欧州のガスだぶつきは少なくとも12月まで続くと見込まれています。
いつの間にそんなことになってたんですね。
天然ガスもチェックしないといけないですね。
ペロシ米下院議長の夫ポール氏、自宅侵入者にハンマーで殴られる
ペロシ米下院議長の夫が、サンフランシスコの自宅で侵入者にハンマーで殴られ負傷しました。
回復が見込まれるそうで良かったですが、、相手が銃とか刃物だったら結構アウトだったのでは・・・
まさかちゅうご・・・
来週の重要指標
日経225は三週連続陽線で止まりましたが、一応プラスの騰落率です。
マザーズはいい加減底打ちしたのかな?
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 3.95%
【NDX】ナスダック100指数: 2.09%
今週は3指数とも大幅な反発。下降チャネル内で上昇しています。
センターを超えました。特にダウの上昇が凄いです。
チャネルの上限まで戻せるでしょうか?
しばらく買い増しはなさそう
先進国の株価指数
イギリスは200EMAまで戻しました。
ドイツは4週連続陽線。フランスも堅調。
欧州の株式指数も力強いです。
新興国の株価指数
香港ハンセン指数は相変わらずの下落トレンド。ここ最近の勢いは凄い。
22日の共産党大会の閉幕後から急落しています。ゼロコロナ政策まだやるのか。。
インドはヨコヨコのレンジです。上値を試しそう。
中国や台湾が弱い
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は25.75。急落してます。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は112.06。今週も更に下落。
SKEW指数は140を超えたら注意。
CNNの「Fear & Greed index」は先週の45から61になりました。
「NEUTRAL」から「GREED」に変わりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
さすが楽観の株式市場(笑)
米国債券利回り
現在10年債利回りは4.016%です。12週ぶりの陰線。
コモディティ(商品)
ゴールドは陰線です。
景気の先行指標の銅はヨコヨコです。微妙に下値を切り上げている。
Wボトムでそろそろ反転しそうにも見えます。
CRB指数(国際商品先物指数)は短陽線。下降トレンドは継続。
アメリカとサウジの対立が気になる・・・
仮想通貨
ビットコインは6/13の週から上昇傾向でしたが、8/15の週から下落しています。
最近はヨコヨコですが、今週は20000台に戻しています。
仮想通貨はリスクオンじゃないと輝けない
まとめ
今週は先週のWSJの記事で利上げ幅縮小観測で、リスクオンの様相。
ドルは一旦売られ、株式も買われました。
これが一旦の調整なのか、トレンドの転換になるのか、来週のFOMC次第ですね。
来週も注目イベントが多くて忙しい一週間になりそうです。
祝日が合ってうれしいですが、まぁFOMCは・・・寝ます(笑)