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【今週の重要指標と騰落率】2023年8月14日から8月18日|恒大集団、碧桂園経営危機…中国発の金融危機くるか?

重要指標と騰落率

今週の重要指標と騰落率についてまとめました。

スポット購入の参考になれば幸いです。

チャートはすべてTradingviewを使用しています。

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騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください

 

 

各国政策金利まとめ

主要各国政策金利

主要各国政策金利

現在の主要政策金利をまとめます。

※数値は、前回、予想、結果の順

7月 米FOMC政策金利 5.25% 5.5% 5.5% (次回9月19~20日

7月 ECB政策金利 4.0% 4.25% 4.25% (次回9月14日)

7月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回9月21~22日)

8月 英中銀政策金利 5.0% 5.25% 5.25% (次回9月21日)

8月 豪中銀政策金利 4.1% 4.1% 4.1% (次回9月5日)

8月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回10月4日)

7月 カナダ政策金利 4.75% 5.0% 5.0% (次回9月6日)

6月(第二四半期) スイス政策金利 1.5% 1.75% 1.75% (次回9月21日)

NZ準備銀行は、政策金利を5.5%に据え置きました。

利下げ開始予想は2025年上期に先延ばししました。

 

中国人民銀行は15日に予想外の利下げをしました。

2.65%を2.5%に引き下げです。

0.15ポイントの利下げは20年以来の大きさということです。(Bloomberg

人民元は利下げの発表を受けて下落。

FOMC6月のドットチャートと利上げ見通し

ドットチャート(政策金利見通し)

ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。

6月に公表されたドットチャートでは、年末までに5.6%に上昇すると予想されています。

 

今月は8月24日~26日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」があるので注目です。

次回FOMCは9月19~20日です。

FedWatchでは、次回FOMC利上げなしが88.5%(先週は90%)0.25ポイントの利上げが11.5%(先週は10%)になっています。

利上げなしが若干減りました。

今週の重要指標とイベント

米小売売上高

※数値は、前回、予想、結果の順

7月 小売売上高[前月比] 0.2% 0.4% 0.7%

7月 コア小売売上高[前月比] 0.2% 0.5% 1.0%

  • 小売売上高は前回・市場予想を上回る0.7%
  • コア小売売上高も前回・市場予想を上回る1.0%

7月の小売売上高は、市場予想を上回る伸びでした。

ガソリン価格、食品・飲食店が上昇しました。

アメリカの消費は堅調です。

 

 

今週の主要株価指数の騰落率

日本の株式指数

【NI225】日経225

【NI225】日経225: -3.15%
TOPIXTOPIX指数: -2.87%
MOSマザーズ指数: -5.94%

今週は3指数とも大陰線。

日経225は、上昇チャネルの上限まで戻ってきました。(↑チャート)

リターンムーブあるか?面白いチャートになってきました。

リターンムーブ

リターンムーブとは、チャネルや抵抗線をブレイクした後、またトレンドラインに戻ろうとする現象。

結局この後レジサポ転換してしまうことが多いため、最後のあがきともいえる。

リターンムーブ後の動きは下記のように転換点となることがある。

  • 今までレジスタンスライン(上値抵抗線として機能していたラインが、ブレイク(上抜け)後サポートラインになる。
  • 今までサポートライン(下値指示線)として機能していたラインが、ブレイク(下抜け)後レジスタンスラインになる。

アメリカの株価指数

【SPX】S&P500指数

【DJI】ダウ指数: -2.21%
【SPX】S&P500指数: -2.11%
【NDX】ナスダック100指数: -2.22%

米国株も陰線。3週連続で調整してますが、まだ上昇チャネル内の動きです。

格付け会社フィッチは15日、米銀行業界の経営環境に関する格付けが現在の「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げられれば、JPモルガン・チェースを含む70超の米銀行の格付けの見直しを余儀なくされると警告しました。(Reuters

このフィッチの警告で、銀行株が下落しました。

先進国の株価指数

【UKX】イギリスFTSE100指数 : -3.48%
DAX】ドイツDAX指数: -1.63%
【PX1】フランスCAC40指数: -2.40%

★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -2.34% 

欧州も3指数とも陰線。イギリスが結構下がりましたね。

今週はイギリスの指標が多く発表されましたが、

失業率・賃金は上昇、前年比CPI上昇、生産者物価指数下振れ、小売売上高下振れなど、よくない結果が多かったです。

新興国株価指数

【TAIEX】台湾加権指数指数

【HSI】香港ハンセン指数: -5.89%
【TAIEX】台湾加権指数指数: -1.32%
【SENSEX】インドSENSEX: -0.57%

★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: -2.47%

新興国もすべて陰線。

中国は下落率が6%近くにまで達しました。

中国は鉱工業生産指数も小売売上高も下振れ。

17日に不動産大手の「恒大グループ」は、アメリカの裁判所に連邦破産法15条の適用を申請しました。

www.bloomberg.co.jp

また格付け会社のフィッチが、中国の「A+」を見直す可能性があるとしています。

中国あわただしくなってきました。

www.bloomberg.co.jp

堅調だった台湾も上昇チャネルの下限を下抜けしました。(↑チャート)

為替

米ドル/円

米ドル/円

今週の終値:144.932円
直近の高値:10月17日の週の151.944
直近の安値:1月16日の週の127.215

ドル円は上髭の長い短陽線でした。一時146.560円まで上昇したものの、週の後半はリスクオフになり0.433円の上昇にとどまりました。

一応前回高値の145.071円を実体で上抜けしてひけました。

8月17日には、急激な元安阻止のために、中国が国有銀行に為替介入の強化指示しました。

16日まではドルが堅調でしたが、17日からは中国の材料でかなり売られることになりました。

ボラティリティの高い1週間でしたが、上昇トレンドは維持しています。

主要通貨インデックス

ドルインデックスは5週連続陽線。

ユーロインデックスと円指数は5週連続下落。

円指数は前回安値を下抜け。

その他指数の動向

VIX指数など

VIX恐怖指数)は17.29。先週より上昇しました。

需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数134.77

CNNの「Fear & Greed index」は45。なんと先週の66からぎりぎりNEUTRALまで下落しました。

Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。

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株式市場は弱気の一歩手前!

国債券利回り

債券利回り

金利は引き続き上昇傾向に。

現在の米国債イールドカーブは下記の通り。逆イールドです。

3カ月物利回り>2年債利回り>5年債利回り30年債利回り10年債利回り

世界的に金利が上昇してます。

コモディティ(商品)

WTI原油は7週連続陽線でしたが、今週は陰線。100EMAの上にいます。

4月の高値は実体ではまだ上抜けしてません。

天然ガス先物は下落トレンドですが、4月に底打ちして上昇傾向。

ゴールドは上昇トレンドでしたが、5月1日の週を天井に下落中。3週連続陰線。

景気の先行指標のは年始を天井に下落中。はっきりしたトレンドはなし。

プラチナは4月を天井に下落中です。

バルチック海運指数は2021年10月を天井に下落トレンドです。

CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンドでしたが、3月を底に100EMAを支持線にゆるやかに上昇しています。

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コモディティはまちまち

仮想通貨

ビットコイン

今週ビットコインは大きく動きました。

6月19日の週に大陽線になってから、なだらかに下落していましたが、今週は大陰線になり、現在は200EMAに支えられています。

18日にイーロン・マスク氏のスペースX社が、ビットコインを全額売却したとの報道がウォール・ストリート・ジャーナルから出ました。

中国の広大集団問題とも重なり、リスク回避傾向となっています。

まとめ|口先介入はレベル3

8月15日、口先介入ありましたね。しかし反応は限定的でした。

この水準ではまだ実弾介入はないと判断されてそうです。

www.bloomberg.co.jp

  • 過度な変動は望ましくない」→レベル3
  • 「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」→レベル3
  • 「何か絶対的な水準があって、それを超えたから、防衛するためにやるということではなく、ボラティリティーの問題」
  • 投機筋の動きがあれば、企業の将来的な経営計画や家計にも影響するため、しかるべき措置を取る」→レベル4の予告

「投機筋の動きがあれば」=今はまだないということなので、結局「レベル3」ですね。

 

しかし為替介入せずとも、中国の問題でリスクオフ円高に振れるかもしれません。

恒大集団の破綻もそうですが、売り上げトップの不動産会社、碧桂園(カントリーガーデン)のデフォルト危機もあります。

碧桂園は19日にはハンセン指数から除外されました。(Bloomberg

 

今後振り返れば、今週が金融市場のターニングポイントとなるのか?

興味深い一週間となりました。