今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
6月 米FOMC政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回7月25~26日)
6月 ECB政策金利 3.75% 4.0% 4.0% (次回7月27日)
6月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回7月27~28日)
6月 英中銀政策金利 4.5% 4.75% 5.0% (次回8月3日)
6月 豪中銀政策金利 3.85% 3.85% 4.1% (次回7月4日)
5月 NZ中銀政策金利 5.25% 5.5% 5.5% (次回7月12日)
6月 カナダ政策金利 4.5% 4.5% 4.75% (次回7月12日)
6月(第二四半期) スイス政策金利 1.5% 1.75% 1.75% (次回9月21日)
今週は28日、ポルトガルでECBフォーラムがありました。
FRBのパウエル議長:
- 年内あと2回の利上げを見込んでいる
- 価上昇圧力緩和に向け、米労働市場は一段と減速する必要があると指摘。景気後退につながる「かなりの可能性」を認めつつも、「最も起こり得るシナリオではない」とした
ECBのラガルド総裁:
- 「基調的なインフレが低下基調にあることを示す十分な証拠はまだ得られていない」
- 7月に利上げを決定する「公算が大きい」
- 主要7カ国で最も高い水準で推移するインフレに対応するため「必要なことをする」と言明
日銀の植田総裁:
- 総合インフレ率は3%を超えているが、基調的インフレ率は日銀の目標である2%を下回っているため、金融緩和を続けているとし、緩和維持の正当性を主張
- インフレ率が鈍化した後に2024年に再び加速することが「合理的に確信」できれば、日銀が金融政策を転換する十分な理由になるという見解を示した
植田総裁のECBフォーラムでの発言(ジョーク?)
植田総裁がジョーク連発で面白いという記事が話題になっていたので、少しまとめてみました。(自動翻訳からまとめてます、英語できないので違っていたらごめんなさい)
youtubeで見られるので興味ある方はどうぞ。
他の中央銀行と金融政策の違いで円安になっていることについて(23:57)
植田総裁「ここにいる3中銀の金融政策を含め、日銀の金融政策以外の要因によって影響を受けている。状況を注意深く監視している。」
司会「介入のためですか?」
植田総裁「いいえ(笑)それは財務省の管轄です」
日本の金融政策の効果のラグについて(53:15)
植田総裁「25年前、政策金利が20~30ベーシスポイントだった頃、私は日銀の理事でした。それが現在はマイナス10ベーシスポイントです。すぐに変化する気配はありません。つまり効果が出るのに少なくとも25年かかるということです。」
会場爆笑。
他の中央銀行がデジタルマネーを推進していることについて(1:34:00)
植田総裁「日本は異なる道を選択し、新しい紙幣を発行することを決定した。すべて紙で(笑)日銀に対する国民の信頼を高めることになるだろう。」
自虐ネタですね(笑)
討論会の最後には、「こんなに多くの会見や出張があるとは」と嘆いておりました。
植田総裁は英語もペラペラだし普通に驚きました。そしてかなりお茶目ですね。
動画見る限り、しっかり笑いを誘う話し方をされていました。
めちゃくちゃ頭がいいんでしょうな・・・
FOMC6月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
今回公表されたドットチャートでは、年末までに5.6%に上昇すると予想されています。
次回FOMCは7月25~26日です。
FedWatchでは、次回FOMCで利上げなしが13.2%(先週は25.6%)、0.25ポイントの利上げが86.8%(先週は74.4%)になっています。
0.25ポイントの利上げ予想が増えてきました。
今週の重要指標とイベント
米PCEデフレータ(個人消費支出)
PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。
PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。
※数値は、前回、予想、結果の順
- 5月PCEデフレータ[前月比] 0.4% 0.2% 0.1%
- 5月PCEデフレータ[前年比] 4.4% 3.8% 3.8%
- 5月PCEコアデフレータ[前月比] 0.4% 0.5% 0.3%
- 5月PCEコアデフレータ[前年比] 4.7% 4.7% 4.6%
- 5月個人所得[前月比] 0.4% 0.3% 0.4%
- 5月個人支出[前月比] 0.8% 0.3% 0.1%
- PCEは前月比で市場予想を下回る0.1%。
- 個人消費支出は前月・予想を下回る伸び
消費の伸びが鈍化しました。
PCEデフレータの結果を受け、10年債利回り低下、ドル安方向に動きました。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
週足で見ると陽線で終わりました。先週の下落の半分くらいは戻しました。
マザーズは二週連続陰線です。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 2.35%
【NDX】ナスダック100指数: 1.93%
米国は全指数陰線。
S&P500は年初来高値更新しました。(↑チャート)
ダウはヨコヨコですが今週は陽線。
先進国の株価指数
欧州は3指数とも陽線。反発しました。
新興国の株価指数
【TAIEX】台湾加権指数指数: -1.67%
【SENSEX】インドSENSEX: 2.76%
★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 1.32%
新興国はまちまち。
インドSENSEX今週は大陽線です。(↑チャート)
2022年の高値更新です。インドは強いですね。
為替
米ドル/円
ドル円は3週連続陽線。(↑チャート)
上昇トレンド進行中。145円に凄い壁がありますね。
ドル・ユーロはヨコヨコ、円安でした。
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は13.59。20以下が続きます。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は149.96。
また140を上回ってきました。
CNNの「Fear & Greed index」は80。再びEXTREME GREEDになりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
株式市場は超強欲!
米国債券利回り
引き続き金利は上昇しています。2年債利回りは急上昇ですね。
現在のイールドカーブは下記の通り。
3カ月物利回り>2年債利回り>5年債利回り>30年債利回り>10年債利回り
コモディティ(商品)
WTI原油はこのところ200EMAの下にいます。下落基調が続いています。
天然ガス先物は下落トレンドですが、底打ちしたかのようなチャート。4週連続陽線です。
ゴールドは上昇トレンドでしたが、調整中。今週も陰線。
景気の先行指標の銅は年始を天井に下落中。
プラチナは4月を天井に下落中。前回安値を割りそうです。
CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンド。
バルチック海運指数は2021年10月を天井に下落トレンド。
ゴールドはただの調整とみていいのか・・・他通貨の利上げの影響かな?
仮想通貨
ビットコイン/ドルはFTXの問題で下落していましたが、先週は大陽線でした。
現在は十字線になっています。
なかなか前回高値をはっきり上抜けませんね
まとめ|2023年上半期が終了
リバランスでいろいろ巻き戻しが起こるかとハラハラしましたが、まぁこの程度なら・・・
特に為替は怖いです。
最近アクセスが増えたと思ったら、どうやら為替介入の記事でした。
口先介入も増えてきて、実際介入するのかどうかは気になるところですね。
せっかくだから、現在の水準を明日にでもまとめてみようかと思っています。
145円マジで壁ですね。