今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
2月 米FOMC政策金利 4.5% 4.75% 4.75% (次回3月21~22日)
2月 ECB政策金利 2.5% 3.0% 3.0% (次回3月16日)
3月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回4月27~28日)
2月 英中銀政策金利 3.5% 4.0% 4.0% (次回3月23日)
3月 豪中銀政策金利 3.35% 3.6% 3.6% (次回4月4日)
2月 NZ中銀政策金利 4.25% 4.75% 4.75% (次回4月5日)
3月 カナダ政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回4月12日)
12月 スイス政策金利 0.5% 1.0% 1.0% (次回3月23日)
豪中銀は政策金利を事前予想と同じ0.25ポイントの利上げで、政策金利は3.6%となりました。
利上げは10会合連続です。
利上げの停止は、金融引き締めに取り組んでいる主要の中央銀行で初です。
日銀はサプライズなしで、現状維持でした。
黒田さんお疲れ様でした。
次回FOMCは3月21~22日です。
FedWatchでは、次回FOMCで0.25ポイントの利上げが60.5%、0.5ポイントの利上げが39.5%の予想になっています。
0.5%の利上げ予想は先週は30.6%でした。
まだ0.25ポイントの利上げ優勢です
今週の重要指標とイベント
米国雇用統計
※数値は、前回、予想、結果の順
2月 失業率 3.4% 3.4% 3.6%
2月 非農業部門雇用者数[前月比] 51.7万人 22.3万人 31.1万人
2月 平均時給[前年比] 4.4% 4.8% 4.6%
2月 平均時給[前月比] 0.3% 0.3% 0.2%
- 失業率は前回・市場予想より上回るが、前回は53年ぶりの低水準だった
- 非農業部門雇用者数は前回を下回るが、市場予想を上回る
- 平均時給は市場予想より伸びが鈍化
まちまちの結果ですが、失業率が上昇、賃金の伸びが鈍化で、FRBの0.5ポイントの利上げ観測が後退しました。
今週の出来事
米シルバーゲート・キャピタルが銀行事業清算へ
- 米シルバーゲート、銀行事業清算へ FTX破綻で預金急減(日本経済新聞)
- シルバーゲート、銀行業務の縮小と清算計画公表-株価急落シルバーゲート、銀行業務の縮小と清算計画公表-株価急落(Bloomberg)
3月8日、暗号資産を扱うシルバーゲート銀行の親会社、米シルバーゲート・キャピタルが事業閉鎖を発表しました。
簡単にまとめると、以下の流れです。
仮想通貨交換業大手FTXトレーディングの経営破綻
→顧客の資金引き揚げで預金急減
→保有している資産(債券など有価証券)の売却で対応、損失が膨らむ
→自己資本比率が水準を下回る
米シリコンバレー銀行が経営破綻
3月10日、SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行が経営破綻しました。
簡単にまとめると、以下の流れです。
コロナ禍で流れ込んだ資金を元手に長期国債を購入
→テック企業の低迷により、顧客が預金を引き揚げる
→保有していた証券(210億ドル相当)の売却
→下落している有価証券を売るので損失、資金繰り悪化
→株価が62%暴落(↑チャート)
→金融株に波及
シルバーゲートもシリコンバレー銀行も、顧客の資金引き揚げで資金繰りが悪化しています。
現在利上げで債券価格が下落しています。
その下落している債券など有価証券を売ることによって損失が発生しています。
このまま利上げを続けると、同じような銀行が出てくるのではという懸念もあります。
来週の重要指標
来週の重要指標は以下の通りです。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
3指数とも上髭の長い陰線で終わりました。
10日に窓を開けて下落していますね。
TOPIXは上昇チャネルの上限を突破できるか注目していましたが、週足では突破できませんでした。(↑チャート)
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: -4.55% (RSI:41.70)
【NDX】ナスダック100指数: -3.75%
3指数とも大陰線。
シリコンバレー銀行の経営破綻で、米国株は大荒れです。
特にダウが酷いですね。銀行株が下げているんでしょうね。
S&P500は下降チャネルのトレンドラインで止まっています。(↑チャート)
週の騰落率は-4.55%ですが、RSIは41.70です。買い増しはしません。
ナスダックもS&P500と同じく下降チャネルのトレンドラインで止まっています。
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: -0.97%
【PX1】フランスCAC40指数: -1.73%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -4.25% (RSI:42.25)
今週は欧州も全指数陰線です。
TOKは騰落率が-4%以上になりましたが、RSIがまだ40台なので買い増ししません。
新興国の株価指数
香港ハンセン指数は軟調。騰落率は-6%に達しました。
下降トレンドラインに戻りそうです。
インドはヨコヨコですが、軟調。
為替
【DXY】ドル指数
100EMAと200EMAの上ですが、20EMAと40EMA付近で推移。
先週より若干上がりましたが、ほぼ同じ水準です。長い上髭を付けました。
【EXY】ユーロ指数
100EMAで反発して下落中。
現在は一目均衡表の雲の中。
20EMAと40EMAのクロス付近にいます。
今週は下髭の長い十字線です。
【JPY】円指数
一目均衡表の雲を抜けられずに、雲に沿って下落中。
再び下降トレンドに入りそうです。
今週は陽線で、円高気味になりました。
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は24.79。今週は急激に上昇しました。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は130.27。
こちらも急上昇。昨年5月以来の高水準です。
SKEW指数は140を超えたら注意です。
CNNの「Fear & Greed index」は先週の55から24になりました。(↑チャート、CNNより)
一気に下がりましたね。NEUTRALからEXTREME FEARになりました。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
ひさびさの恐慌状態
米国債券利回り
現在のイールドカーブは下記の通り。
3カ月物利回り>2年債利回り>5年債利回り>30年債利回り>10年債利回り
債券利回りは先週に引き続き下落。
米国債券
【EDV】バンガード超長期米国債ETF: 4.88%(最低は-56.50%)
【BND】バンガード米国トータル: 1.10%(最低は-18.54%)
【TLT】iシェアーズ 米国国債 20年超えETF: 3.63%(最低は-45.88%)
債券価格は堅調です。
前回安値を更新までは下がらないのでしょうか。(買い増したい・・・)
リスクオフで株から債券に資金が流れてそうです。
コモディティ(商品)など
WTI原油は100EMAと200EMAの間で推移。ヨコヨコです。今週は陰線でした。
ゴールドは下落中。今週は下髭の長い陽線です。
景気の先行指標の銅は最近下落気味です。今週は陰線。
プラチナは下落気味。今週は陰線。
バルチック海運指数は3週連続大陽線です。
CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンド。今週は陰線。
うーんまちまち
仮想通貨
ビットコイン/ドルはFTXの問題で下落した後、200EMAまで戻していましたが、3週連続陰線。
シルバーゲート・キャピタルの影響もあるでしょうが、やはりリスクオフです。
仮想通貨はあまり買う理由がないです
まとめ
シリコンバレー銀行の経営破綻で、市場の恐怖感が増しています。
チャートの形状も面白くなってきました。
このまま株式市場が下落していくのなら、来週の下落率次第ではスポット購入のルールが発動しそうです。
そうなると買うだけなのですが、そこまで株価が下がる気もしません。
下がったら買われてまた上がっていく未来しか見えない・・・。
シリコンバレー銀行の経営破綻の影響が限定的だと判断されれれば、楽観で上がっていくのが株式市場。
利上げもここから加速するとは思えませんし。
どうなるかウォッチしていきます。
債券もこの辺が底なのかな~。
しかし銀行株は高配当で注目されていたりしますが、銀行も債券で運用しているわけだから、利上げのリスクかなりありますね。
やっぱり個別株は私には怖いと思いました。時間ができたら勉強したいです。
とりあえず、来週はCPIです。