今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
今週は結構動いていて面白いです。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
3月 米FOMC政策金利 4.75% 5.0% 5.0% (次回5月2~3日)
3月 ECB政策金利 3.0% 3.5% 3.5% (次回5月4日)
3月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回4月27~28日)
3月 英中銀政策金利 4.0% 4.25% 4.25% (次回5月11日)
3月 豪中銀政策金利 3.6% 3.6% 3.6% (次回5月2日)
3月 NZ中銀政策金利 4.75% 5.00% 5.25% (次回5月24日)
4月 カナダ政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回6月7日)
3月 スイス政策金利 1.5% 1.5% 1.5% (次回6月22日)
今週末に日銀金融政策決定会合がありました。
大雑把にまとめます。
- 現行の金融緩和(長短金利操作つきイールドカーブ・コントロール政策)を維持
→全員一致 - 1年から1年半かけて1990年代後半以降の金融緩和政策のレビューを行う
→まとまった時点で随時公開する
→レビューの期間中の政策変更もありうる - 物価見通しは、これまでの1.6%から1.8%に引き上げ
- 2%の物価目標について
▶2%に近い数字が続いているが、もう少し辛抱して粘り強く金融緩和を続けたい
▶「金融引き締めが遅れて2%を超えるインフレ率が持続するリスク」よりも、「拙速な引き締めによって2%を実現できなくなるリスク」のほうが大きい
会合結果の発表後に円売りが優勢、債券市場では買いが優勢となりました。
株式相場も値上がりしました。
ドットチャートと利上げ見通し
次回FOMCは5月2~3日です。
FedWatchでは、次回FOMCで利上げなしが16.1%(先週は10.7%)、0.25ポイントの利上げが83.9%(先週は89.3%)になっています。
利上げなしが増加してますね。
ファースト・リパブリック・バンク経営難の影響でしょうか。
今週の重要指標とイベント
米実質GDP
GDP(国内総生産)とは、国内で新たに生産された財やサービスの「付加価値」の総額。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたもの。
四半期ごとに発表され、速報値は四半期終了後の翌月末に発表される。
多くの国では2期連続でGDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)とみなされる(=テクニカル・リセッション)が、実際の判断は全米経済研究所(NBER)が行う。
※数値は、前回、予想、結果の順
第1四半期 実質GDP[前期比年率] 2.6% 2.0% 1.1%
- 1~3月(第1四半期)の米GDPは前期比で予想以上に減速
- 設備投資が低調、在庫も縮小
米PCEデフレータ(個人消費支出)
PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。
PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。
※数値は、前回、予想、結果の順
- 第1四半期 PCEコアデフレータ[前期比年率] 4.4% 4.6% 4.9%
- 第1四半期 個人消費[前期比年率] 1.0% 4.2% 3.7%
- 食品とエネルギーを除くコアは4.9%上昇と市場予想を上回り、1年ぶりの高い伸び
- 個人消費は3.7%増(前期1%増)に加速し、ほぼ2年ぶりの高い伸び
消費は財とサービスの両方で増え、特に自動車の購入が大きく伸びた
インフレ根強いですね。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
日経は28000円を明確に突破。2022年8月の高値を抜けるでしょうか?
そしてTOPIXは上昇チャネルの上限を上抜けました!(↑チャート)
面白くなってきましたね。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: 0.87%
【NDX】ナスダック100指数: 1.89%
アメリカも3指数とも下髭陽線。
ナスダック特に強いですね。(↑チャート)
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: 0.26%
【PX1】フランスCAC40指数: -1.13%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: 0.53%
欧州はまちまち。
イギリスは5週連続の陽線でしたが、今週は陰線。
フランスCAC40は先週高値更新しましたが、今週は陰線。
ドイツDAXは陽線です。
新興国の株価指数
新興国もまちまち。
インドSENSEXは強い陽線です。
為替
米ドル/円
今週は大陽線でした。日銀金融政策決定会合後に円売りです。
20EMAと40EMAを上抜け。現在は一目均衡表の雲の中です。
上昇チャネルを引いてみました。
前回高値(137.9円)を上抜けたら上昇トレンド発生かな?
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は15.77。6週連続陰線です。2021年10月以来の低水準。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は138.44。(↑チャート)
VIXは下がってますが、スキュー指数は上昇傾向。140に迫ってきました。
SKEW指数は140を超えたら注意です。
CNNの「Fear & Greed index」は60になりました。
先週から5下がりました。4週連続GREEDです。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
株式市場再び強気へ
米国債券利回り
金利は先週からあまり変わらず。
現在のイールドカーブは下記の通り。
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り
コモディティ(商品)
WTI原油は100EMAと200EMAの間で推移しています。
ゴールドは上昇トレンド。現在は高値でヨコヨコ。
景気の先行指標の銅はヨコヨコですが、最近弱い。
プラチナは大幅上昇。今週は陰線。
CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンド。
バルチック海運指数は昨年の10月を天井になだらかな下落トレンドですが、2月半ばから強い。
仮想通貨
ビットコイン/ドルはFTXの問題で下落していましたが、200EMAまで戻してきました。
今週は100EMAあたりで推移。
底打ちしたかな?
まとめ|日本の長期金利が急低下
現在の日本のイールドカーブは上記のようになっています。
長期金利が下がっています。
金融政策決定会合で政策修正に期待し、金利上昇を見越していた投資家が国債を売っていたようですが、買い戻しに動きました。
そして円安ですね。
まぁ日銀政策決定会合は無事通過できてよかったです。
最近気になるのは、新興国のドル離れ。
ドルに限らず、ユーロや円の依存より、元やゴールドを重視している傾向。
最近のゴールド上昇の流れも、新興国のゴールド買いがあるかもしれません。
しかしここでゴールドを買う勇気がないです(笑)
そしてVIXは下落していますが、スキュー指数が上昇しています。
中長期的なテールリスクへ備えつつあるということです。
株高と言っても楽観はできないですね。