今週の重要指標と騰落率についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
チャートはすべてTradingviewを使用しています。
GW挟んで1週さぼったので、今回の記事は重要指標が盛りだくさんです。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
各国政策金利まとめ
主要各国政策金利
現在の主要政策金利をまとめます。
※数値は、前回、予想、結果の順
5月 米FOMC政策金利 5.0% 5.25% 5.25% (次回6月13~14日)
5月 ECB政策金利 3.5% 3.75% 3.75% (次回6月15日)
4月 日銀政策金利 -0.1% -0.1% -0.1% (次回6月15~16日)
5月 英中銀政策金利 4.25% 4.5% 4.5% (次回6月22日)
5月 豪中銀政策金利 3.6% 3.6% 3.85% (次回6月6日)
3月 NZ中銀政策金利 4.75% 5.00% 5.25% (次回5月24日)
4月 カナダ政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回6月7日)
3月 スイス政策金利 1.5% 1.5% 1.5% (次回6月22日)
先週今週と、各国政策金利の発表が多数ありました。
まずはオーストラリア。
据え置きの市場予想に反し、0.25ポイントの利上げで3.85%としました。
これはサプライズ利上げです。前回は利下げを示唆していたような。
インフレ抑制と、労働市場のタイトさが理由のようです。
次にアメリカ。
FOMCは市場予想通り政策金利を0.25ポイント引き上げて5.25%としました。
今回は利上げの打ち止めを示唆しています。
「いくらかの追加引き締めが適切となる可能性を見込む」の文言が削除されました。
次にユーロ圏。
ECBは市場予想通り、0.25ポイントの利上げで政策金利を3.75%としました。
ラガルド総裁は利上げは「停止しない。それは極めて明白だ」と述べています。
0.5ポイント利上げを求めるメンバーもいたようですね。
一番ECBがタカ派ですね。
最後にイギリスです。
英中銀は、市場予想通り0.25ポイント引き上げて4.5%としました。
9人のメンバーのうち2人が据え置きを支持しました。
イギリスの4月のCPIは前年比で10.1%です。うーん。道は遠いですね。
3月のドットチャートと利上げ見通し
ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。
次回FOMCは6月13~14日です。
FedWatchでは、次回FOMCで利上げなしが84.5%、0.25ポイントの利上げが15.5%になっています。
次回は利上げなしを示唆してますしね。
それでも利上げありが15.5%もいるのかという感想です。
今週の重要指標とイベント
ISM(非)製造業景気指数
ISM(非)製造業景気指数とは、ISM(Institute for Supply Management)が公表しているアメリカの景況感を示す指標。
数値が50%を上回れば景気拡大、50%を下回れば景気後退と判断される。
製造業は翌月第1営業日、非製造業は第3営業日に発表される。
※製造業が50を割ったときの背景色をグレーにしています。
- ISM製造業景気指数は前月から上昇だが、分岐点の50を5ヵ月連続で下回る
- ISM非製造業景気指数も前回を上回る。
製造業・非製造とも前月より上向いてます。
米雇用統計
※数値は、前回、予想、結果の順
4月 失業率 3.5% 3.6% 3.4%
4月 非農業部門雇用者数[前月比] 23.6万人 17.9万人 25.3万人
4月 平均時給[前年比] 4.2% 4.3% 4.4%
4月 平均時給[前月比] 0.3% 0.3% 0.5%
- 失業率は前回・市場予想より下回る。数十年ぶりの低水準
- 非農業部門雇用者数は前回・市場予想を上回る
- 平均時給は伸びが加速
労働市場は強いです。
失業率は、過去最低付近で推移しています。
米消費者物価指数(CPI)
CPI(消費者物価指数)とは、物価の動きを把握するための経済指標で、毎月発表される。
コアCPIとは、CPIから価格変動の激しい品目を取り除いたもの。日本では生鮮食品、米国では食料品やエネルギー品目など除く。
消費者物価指数(CPI)前年比
- 前年比のCPIは2年ぶりに5%を下回り、2021年4月以降で最小
- 前年比のCPIコアは前回を下回り、市場予想通りの5.5%
消費者物価指数(CPI)前月比
- 前月比のCPIは、前回・市場予想を上回る。ガソリン価格や家賃が上昇した。
- 前月比のCPIコアは、前回を下回り、市場予想通りの0.4%
総合CPIは順調に下がり、やっと5%を下回りました。
しかしCPIコアはしぶといです。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
日経は29000円台にのせました。2022年8月の高値も抜けましたね。
そしてTOPIXは堅調です。(↑チャート)
目指すは2021年9月の高値ですね。
その前にリターンムーブで、チャネルの上限まで戻ってくるかもしれません。
マザーズは冴えないですね。ヨコヨコです。
アメリカの株価指数
【SPX】S&P500指数: -0.29%
【NDX】ナスダック100指数: 0.61%
ダウとS&P500は2週連続の陰線。
ナスダックは堅調です。(↑チャート)
先進国の株価指数
【DAX】ドイツDAX指数: -0.30%
【PX1】フランスCAC40指数: -0.24%
★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -0.39%
欧州は今週は軟調。
3指数とも陰線です。
新興国の株価指数
新興国はまちまち。
香港ハンセン指数は6週連続陰線です。
インドSENSEXは強い陽線で、前回高値にトライしそうです。
為替
米ドル/円
今週は陽線でした。
20EMAと40EMAの上で推移。現在は一目均衡表の雲の中です。
前回高値(137.9円)を上抜けたら上昇トレンド発生。
債務上限問題でなかなか難しそうです。
その他指数の動向
VIX指数など
VIX(恐怖指数)は17.06。低水準が続きます。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は140.26。
VIXは下がってますが、スキュー指数は上昇傾向。ついに140を超えました。
SKEW指数は140を超えたら注意です。
CNNの「Fear & Greed index」は58になりました。6週連続GREEDです。
Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。
株式市場は強気ですが・・・
米国債券利回り
金利はヨコヨコです。
現在のイールドカーブは下記の通り。
3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>10年債利回り>5年債利回り
コモディティ(商品)
WTI原油は100EMAと200EMAの間で推移していましたが、今週は200EMAの下に。
下落基調が続いています。
ゴールドは上昇トレンド。現在は高値でヨコヨコ。
景気の先行指標の銅は年始を天井に下落中。
プラチナはヨコヨコ、3週連続陽線。
CRB指数(国際商品先物指数)はなだらかな下落トレンド。
バルチック海運指数は昨年の10月を天井になだらかな下落トレンドですが、2月半ばから強い。
エネルギー価格が落ち着いています
仮想通貨
ビットコイン/ドルはFTXの問題で下落していましたが、200EMAまで戻してきました。
今週は100EMAあたりで推移。
底打ちしたかな?
まとめ|SKEWが140突破
色々重要指標があったので、何に注目していいか分からない…
全体的に市場予想通りって感じですね。
雇用統計は良かったですね。CPIはまぁ落ち着いています。
それにもしても、米国の「債務上限問題」というワードを聞く頻度が日に日に増えています。
正直またか、という感じですが・・・はやく終わってほしいです。
スキューが上がっているのも債務上限問題と関係あるかな?
これだけVIXが下落していれば、今後反転してVIXが上がって株価が下がるかなと思います。
VIXでトレードしている人がいるかは分かりませんが、そういうチャートに見えますね~。
私は株式指数は空売りしませんが、買いか売りかどっちかしろと言われたら売りたいかな(笑)
債務上限引き上げ決定までは下落、そこから反転して上昇→年後半は株価上昇・・・な~んて。
そして来年はソフトランディグで株価下落、新NISAで安く買えたらいいな、という妄想をしてます。