ついに米株が弱気相場に突入しそうです。
良い時期だと思うので、過去の暴落についてまとめてみました。
暴落の歴史
Tradingviewで表示できる範囲の暴落についてまとめたのが上記の表です。
S&P500指数の、暴落前の高値から安値の期間と下落率、そして元に戻るまでの期間をまとめています。
大した暴落ではないものはかなり省いています。
暴落と言えないような10%程度の下げもありますが、名前がついているような暴落は表に加えてみました。
私の判断でのまとめですが、過去35年間で12回の暴落がありました。
つまり3年に1回暴落があったということです。
かなり多いですね。
暴落時のチャート
先ほどの表をS&P500のチャート上に表示させたのが上記です。
高値から底値までを赤、底値から暴落前の高値に回復するまでの期間を青で背景に色をつけています。
最大の暴落
1990年代以降の最大の暴落についてみてみます。
ITバブル崩壊
過去の大暴落の一つとして挙げられるのは、2000年のITバブル崩壊です。
暴落前の直近高値から安値まで、50.5%の下落率でした。
高値から安値に達するまでの期間は930日。2.5年かけて下げ続けました。
そして底値から元の高値に戻るまでに要した時間は1736日(4.7年)です。
2.5年じりじりと下げ続け、底打ちして戻すまでにその倍近くの時間がかかりました。
サブプライムショックとリーマンショック
つづいては、2007年から2009年までのサブプライム(リーマン)ショックです。
下落幅は、ITバブル崩壊を超える57.7%の下落率でした。
高値から安値に達するまでの期間は512日。
ITバブル崩壊より急な角度で暴落していることが分かります。
回復期には、途中「ギリシャ危機」と「米国債券ショック」があり、元の価格に戻るまでに1496日(4年)かかりました。
過去の暴落から分かること
50%以上の暴落があること
ITバブル崩壊やリーマンショックでは50%の下落がありました。
もしS&P500で高値からの50%の下落率があった場合、2410ポイント付近になります。
なかなか強烈ですね。
新型コロナショックの底ほどではないですが、ちょうど2018年の9月の暴落の安値付近です。
元の高値に戻るまでに要する時間は下落期間より長い
2018年のVIXショックでは14日の下落期間に対して、回復までに14倍の196日も要しました。
2020年の新型コロナショックでは、下落期間は33日でしたが、元に戻るまでには4.5倍の148日かかりました。
ほとんどの暴落で、下落期間より回復期間のほうが時間がかかっています。
3年程度じりじり下げ続けることもある
ITバブル崩壊やリーマンショックのような大暴落では、1.5年から2.5年程度下げ続けました。
弱気な相場が数年間続くことがあることを、知っておく必要があります。
今後のS&P500のターゲット価格を予想
新型コロナショックを底に、フィボナッチ・リトレースメントを引くと上の図のようになります。
普段あまりフィボナッチを使ったことがないのですが、結構機能しているように見えるので載せておきます。
フィボナッチ(数列)リトレースメント(戻し)は、フィボナッチ比率を用いて、トレンド相場における反発や反落のポイントを予測するテクニカル指標です。
フィボナッチ 0.236(4202ポイント)
ここは3/7に一旦反発して下落し、すでに下抜けしています。
ここで何回もタッチしました。
今の価格から上昇する場合、ここが上値抵抗線になるでしょう。
フィボナッチ 0.382(3817ポイント)
5/16に1回反発しました。
0.236の位置が上値抵抗線になり、反発して下落続行となるかも。
直近のターゲットはここですね。
フィボナッチ 0.5(3507ポイント)から0.618(3196ポイント)
コロナショック後のもみ合いになった箇所。
ここでは抵抗を受けると思います。
今後の予想
なんの根拠もありませんが、私はせいぜい30%下落くらいまでじゃないかと思っています。
暴落する材料としては利上げと景気後退ですが…
そんなに悪いかなぁ?
加えて中国の景気後退とウクライナもありますが。
想定できることで、そこまで暴落すると思えないんですよね。
コロナショックのときは、相場に凄い恐怖感がありました。
連日サーキットブレーカー、そして暴落、反騰していました。
今回は正直恐怖を全く感じません。
金融引き締めは予想されていたことで、今年は株が難しい年になると去年から言われていましたから。
なんでも一直線に上がることはなく、調整しながら上がるものです。
まぁ準備できれば怖いものでもないので、あまり予想しても仕方ないですが、過去のデータを知ることも大事だと思います。
スポット購入できるチャンスですからね。
もし50%以上下落したら、私は震えながら買い増しします(笑)
(投資における判断はご自身でお願いします!)
スポット購入資金として、現金のありがたみを感じます