十分なキャッシュ、準備してますか?
株式相場もビットコインも荒れてきました。
こんなときだからこそ、自分の適切な資産割合について見直してみませんか。
投資にいくら回すことが適切なのか考えてみます。
生活防衛資金
投資をする前にまず、生活防衛資金を確保しているか確認してください。
失業、災害など何が起きても、一定期間家族の生活を守ることができるお金。
一定期間が何か月(何年)かは人によって考え方は異なる。
※生活費の3か月分から1年分というのが多い印象
私は余裕を持って2年分で計算しています。これはかなり多い方だと思います。
多く確保する理由は災害などが起こった場合、3か月程度ではとてもじゃないが精神的に余裕が持てないと思うからです。
我が家の生活防衛資金
年間の支出220万円×2年=440万円
ライフプランを考える
投資は「余裕資金でやる」。
つまり「直近でなくなっても困らないお金でやる」ことが原則です。
ライフプランを考えて、とりあえずなくなったら困るお金を算出してみましょう。
今後車の買い替えの予定、家を建てる、引っ越しの可能性など、ライフプランを考えていくら必要になるか考えます。
子供がいる場合、今後の教育費などでいくら必要になってくるかも想像できると思います。
計画を立て、それにかかるお金は今後絶対に必要になる資金として銀行預金や定期預金で確保しておきましょう。
無リスク資産(安全資産)とリスク資産
生活防衛資金と、今後必要な資金を確保したうえで、リスク資産をどのくらいの割合取り入れるのが適切なのでしょうか?
まず、無リスク資産とリスク資産とは何か定義しておきます。
元本が保証されている物を無リスク資産、元本が保証されていないものをリスク資産とするのが一般的なようです。
海外と比較
リスク資産と無リスク資産をどのような割合で所持するのがいいか、日本の現状と海外を比較して考えてみます。
上記のグラフは、日本銀行が公表している「資金循環の日米欧比較(2021年8月20日 日本銀行調査統計局)」の資料から作成した「家計の金融資産構成」のグラフです。
グラフ中の「保険・年金・定型保証」の定型保証がどんなものなのか分からないので、どう判断すればいいか迷うところなんですが…低リスク資産といったところでしょうか?
家計の金融資産における、投資信託と株式を合わせた比率は、
日本14.3%、ユーロ27.8%、アメリカ51%となっています。
一方現金の比率は、
日本54.3%、ユーロ34.3%、アメリカ13.3%です。
本当に日本国民はリスクを取りたくない人が多いんだなぁと思いますね。
アメリカはガンガンリスクを取っています。しかも株式が投資信託より3倍くらい多いです。
アメリカの現金・預金が13%というのは私には不安です。
暴落時にキャッシュも用意したいので、少なくともユーロの現金比率30~40%程度くらいがいいかなと思います。
年齢から推奨されるリスク資産の割合
下記のような考え方があります。
リスク資産(株式)の割合=100-年齢
無リスク資産(債券)の割合=年齢
つまり30歳なら100-30=70%の割合でリスク資産を保持できる、
40歳なら100-40=60%の割合でリスク資産を保持できる、ということです。
この年齢を使った考え方は、株式と債券の割合を考えるときによく使われますが、
債券も(株ほどのリスクはないにしろ)リスク資産なのでご注意ください。
債券は国債、海外債券、社債など種類がたくさんあり、リスクリターンもかなり異なります。
我が家は債券は持っていないのですが、所持したいと思ったときは格付けなどかなり勉強した上で買いたいと思っています。
我が家の総資産
現在の現金比率は71%です。
我が家の現金比率は日本の平均より多かったのかとちょっと衝撃です。
保険には入っていないのでその辺を加味するとそこまで無(低)リスク資産と呼べるものは多くないのかもしれませんが。
やはり少しずつ現金比率50%程度までに落としたいなと思いました。
まとめ
年齢や個人のリスク許容度によって適切な割合は異なってきます。
- まずは家計の月の支出を把握
- 生活防衛資金として何か月分の金額を確保したいか考える
- ライフプランを立て、必要になる資金を算出する
- 2と3の資金を確保したうえで、リスク資産と無リスク資産の割合を考える
テンプレのようなものは存在しないと思うので、自分の家計を分析して自分のリスク許容度を測ってみてください。
なんとなく投資をしている方は、今一度資産の保有割合の目標を考えてみるといいと思います。
それによって暴落時も余裕を持って対応できるのではないでしょうか。