今週の騰落率と市況についてまとめました。
スポット購入の参考になれば幸いです。
騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください
今週の重要指標とイベント
NZ中銀・カナダ中銀政策金利
NZは市場予想通りの0.5%引き上げの2.5%でした。
カナダは市場予想を上回る1%引き上げの2.5%でした。
1%の引き上げは、現在の金融引き締め局面で初となります。
ちなみにカナダの消費者物価指数は前年比7.7%です。
米消費者物価指数(CPI)[前年同月比]
※数値は、前回、予想、結果の順
6/10 6月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 8.6% 8.8% 9.1%
6/10 6月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 6.0% 5.8% 5.9%
- 前年比のCPIは、市場予想の8.8%を上回る前年比9.1%
40年超ぶりの大幅な伸び。ガソリン価格と食料価格が高騰している - 前年比のCPIコア指数は、前回よりも下回ったが、予想より上回る5.9%
二日前に大統領報道官が、CPIについて非常に高い水準になるという見通しを明らかにしていました。
CPI(消費者物価指数)とは、物価の動きを把握するための経済指標で、毎月発表される。
コアCPIとは、CPIから価格変動の激しい品目を取り除いたもの。日本では生鮮食品、米国では食料品やエネルギー品目など除く。
米消費者物価指数(CPI)[前月比]
※数値は、前回、予想、結果の順
6/10 5月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 1.0% 1.1% 1.3%
6/10 5月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] 0.6% 0.5% 0.7%
- 前月比のCPIは、前回・市場予想1.1%よりも上回る1.3%
- CPIコア指数も同様に前回・市場予想よりも上回る0.7%
バイデンさんは6月のCPIは過去の数値だとおっしゃってますが、常に過去の数値で金融政策を決めているわけですが…(笑)
直近のガソリン価格の下落が今後どう影響するか注目です
小売売上高
※数値は、前回、予想、結果の順
06月 小売売上高[前月比] -0.3% 0.9% 1.0%
06月 小売売上高(自動車除くコア)[前月比] 0.5% 0.8% 1.0%
- 6月の小売売上高は、市場予想0.9%を上回る1.0%で、2ヵ月ぶりのプラス
- 6月の小売売上高(自動車除くコア)は、市場予想0.8%を上回る1.0%
- ガソリンスタンド、自動車、無店舗小売り、外食が上昇した
市場予想を上回りましたが、インフレ調整すると支出はほぼ横ばいということです。
悪くはない結果ですね
来週の注目指標
来週の注目指標は以下の通りです。
今週の主要株価指数の騰落率
日本の株式指数
日経225は、かつての三角持ち合いの上限をレジスタンスライン(抵抗線)にする下降チャネルの中で推移中です。
現在はチャネルの上限辺りにいます。
この下降チャネルの上限に、上値を抑えられています。
上昇に転じるには、6月9日の高値28389円を上抜けする必要があります。
抜けるまでは「レンジ」です。
アメリカの株価指数
【DJI】ダウ指数: -0.16%
【SPX】S&P500指数: -0.93%
【NDX】ナスダック100指数: -1.17%
3指数とも実体が短く、下髭が長いカラカサです。
200週移動平均線を死守しています。
先進国の株価指数
ドイツは200週移動平均線の下で価格が推移しています。
ドイツは12日発表の 7月ZEW景況感調査(期待指数)が、市場予想の-38.3%を大幅に下回る-53.8%でした。
またロシアからドイツへの天然ガス輸送の海底パイプライン「ノルドストリーム」が、11日から保守作業のため停止しています。
保守作業は21日に終了予定ですが、予定通り供給再開されるかが懸念されています。
EUの景況感はまだまだ悪化しそうですね。
欧州にはロシアのエネルギー問題がつきまといますね
新興国の株価指数
ハンセン指数は今週一切陽線なしの大暴落。
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。
もうゼロコロナ諦めろって…
その他指数の動向
VIX指数
VIXは5週連続陰線で、24.22。
需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数は今週は少し上がり122.48。
SKEW指数は140を超えたら注意。
市場は落ち着いてます
米国債券利回り
現在10年債利回りは2.941%です。
現在のイールドカーブは下記の通り。
2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り
逆イールドです。ぐっちゃぐちゃですね!
コモディティ(商品)
原油価格は下落中です。
ゴールドも5週連続陰線で、今週も強い下落です。
200週EMAに迫る勢い。
景気の先行指標の銅も6週連続陰線。今週はかなりしっかりした陰線。
銅がかなり弱くなってきました。
CRB指数(国際商品先物指数)は5週連続陰線になりました。
コモディティが下落(調整)進行中です。
金属が下がるってことは豪ドルも下がるのだろうか
仮想通貨
仮想通貨は今週は陰線になっています。
週足の200SMAの下でもみ合っていますね。
まとめ|思ったより弱くない株式市場
CPIのわりには、米国株がそこまで弱くないというのが不思議です。
利上げを行うことで、弱気相場が早く終わるかもという思惑なんでしょうか?
不思議なものです。
なんだかこの水準でずっとレンジになりそうな雰囲気ですね。
レンジはレンジで、積立投資信託には有利なのでいいとします。
しかもそこそこボラティリティがあれば最高ですね。
高ボラティリティのナスダックに期待しています(笑)